この記事では、「“いい写真”を撮るために大切なこと」をご紹介します。
ツーリングに限らず、旅行好きなら写真を撮る機会は多いのではないでしょうか。
どうせなら上手く撮りたいですよね。SNSに投稿してたくさん反応がもらえる写真を撮りたいという方も多いはず。
でも、なかなか思ったような写真が撮れない・・・
そんな悩みを抱えている方にとって、有益な情報をある本から入手しました。
キーワードは「“思い”を込める」です。
▼ある本、菅原一剛さんの「写真がもっと好きになる。」
“いい写真とは?”なんて考えるな
“いい写真とは?”なんて考えずに、発見したものをそのまま写してみよう。
そのとき感じた気持ちを込めながら。引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
あなたは、「いい写真を撮りたい」と思ったことがありますか?
僕は思ったことがあるどころか、いつも考えていました。
2年前にこのブログを立ち上げて、それからTwitterも始めました。そして、気がつくと「いい写真を撮って掲載(投稿)したい」と思うようになっていました。
別にそれ自体は悪くないと思います。
ただ、最近はツーリングに出かけるたびに“いい写真”を撮ろうと躍起になっていたように思うのです。
「こういう写真ってなんかいいよね」というあいまいな基準で写真を撮っていました。いわゆる「映える写真」というやつですね。
そうやって撮った写真には、そのときに感じた僕の気持ちはあまり込もっていませんでした。
前向きに考えるならば、この本を読んだことで改善点を見つけたわけです。
“思い”こそが、いい写真の大切な要素である
“思い”こそが、いい写真を撮るために欠かせないと、ぼくは考えています。
引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
寂しかったときには、その寂しさが。
楽しかったときには、その楽しさが。
あたたかいなぁと感じたときには、そのあたたかさが
写っている写真が何よりも“いい写真”だと、ぼくは思います。引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
“いい写真とは?”なんて考える必要はない。“思い”を込めて写真を撮れば、それが結果的にいい写真になる。
僕はそう理解しました。
写真に“思い”を込めるなんて今まで意識したことがありませんし、簡単にはできそうにありません。
でも、このことをを知っているのとそうでないのとでは雲泥の差だと思うのです。このタイミングで知ることができてよかった。
例えば、北海道ツーリングのシーンを考えてみます。
ひたすらにまっすぐな道や壮大な景色を目の当たりにした時のあの感動。「やっぱ北海道はすごいなあ」「嬉しいなあ」「来てよかったなあ」・・・そんな“思い”をそのまま、写真に写す努力をしてみようと思いました。
そうすれば、きっと今よりもいい写真に近づくと思うのです。
と思いますよね。菅原一剛さんの「写真がもっと好きになる。」にはそのヒントが書かれていました。
写真に“思い”を込めるためにはどうすればいいのか?
1.写真を撮ることに焦らずに、まずは見てみる
撮ることに焦らずに、まずは見てみよう。
引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
個人的にこの言葉がかなり印象的でした。なぜなら、僕は(写真を)撮ることに焦っていたからです。
「あ、この場所で写真を撮ろう!」と思ったらすぐにバイクを止めて、すぐにファインダーを覗き、すぐに写真を撮る。何枚か撮ったらすぐにバイクに飛び乗って再び進む。こんな調子です。
冷静に思い返してみると、なぜ「あ、この場所で写真を撮ろう!」と感じたのか、まったく考える余裕がなかったのです。そこがすごく大切なことなのに、です。
撮ることに焦らずに、まずは見てみる。
これには技術は必要なく、僕にでもすぐにできそうです。
わざわざカメラを取り出したということは、何かを感じたはずです。今後はそれをもっと掘り下げていくつもりです。
2.撮ったら、ひとりで、ゆっくり、写真を見直す
撮ったら、ひとりで、ゆっくり、写真を見直します。
引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
あなたは、撮った写真を“ゆっくり”見直しているでしょうか?
恥ずかしながら、僕はしていませんでした。ツーリングから帰ってきたら、良さそうな写真だけをスマホに移して、あとは写真用のハードディスクに投げ込むだけ。
たまに見返しますが、とうていゆっくり見直すというものではありません。
これではなかなか上達しないのは当たり前ですよね。
ビジネスでもなんでもそうですが、やりっぱなしは最悪です。
やったことは評価する、そして改善点を見つけて次につなげる。いわゆる、PDCAサイクルですね。
PDCAとは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」の頭文字をとったもの。
継続的な改善を進めていくことで業務の効率化を目指す方法の1つ。
きちんとこのサイクルを回すことさえできたら、常にレベルアップしていく仕組みです。
これは、写真が上手くなりたい場合も活用すべきでしょう。
つまり、写真を撮ったら、ひとりで、ゆっくり見直す。
いい写真、つまり“思い”が込められた写真が撮れたかどうかを評価する必要があるということです。
そして、改善点を見つけて次回に活かす。
まだやり始めたところなので、正直なところまったく“思い”が感じられる写真が見つかりませんが・・・繰り返していけばそんな写真が生まれてくると信じています。
3.「何としても、この感じが写っていてほしい!」と願う
「何としても、この感じが写っていてほしい!」と願いながら撮るということは、自然とその中に”思い”が入り込んでくるものです。
引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
「何としても、この感じが写っていてほしい!」なんて思いながら写真を撮ったことがあるでしょうか?
僕はありませんでした。だからダメだったのです。情熱が足りなかったのです。
いま思い返してみれば、初めて富士山を見た時のあの衝撃、北海道のエサヌカ線を見た時の感動、オロロンラインを走った時の爽快感、宗谷岬に初めて辿り着いた時の達成感・・・たくさんの気持ちがありました。
ただ、それを「何としても、この感じが写っていてほしい!」と願いながらシャッターを押したことはただの一度もなかった。
だからどの写真を見てもイマイチなのです。
でもよかった。今気づいてよかったんです。
次からは上手いか下手かは別としても“思い”を感じながらシャッターを押すことができます。
そうして撮った写真は何年後かに見直した時、きっと何かが違うはずなのです。
それを繰り返していけば、少なくとも今よりも写真が上手くなる。いい写真の撮れる確率が今より少しだけ高くなると思うのです。
まとめ
他にも、菅原一剛さんの「写真がもっと好きになる。」ではこんな一文があります。
適正露出って、何だろう。あなたの感じた印象がきちんと写し出されたとき、それが、ほんとうの“適正露出”です。
引用元:「写真がもっと好きになる。」菅原一剛
「あー、写真って正解がないんだなあ」と思いました、「というか、正解は自分の中にあるんだなあ」とも思いました。
ここまで“いい写真を撮るために”とか“写真が上手くなるために”ということを散々書いてきてなんですが、自分が感じたままに撮るのが最強だなあと思います。
「見たいものを見て楽しく写真を撮るのが一番楽しい写真の撮り方」ってこの本にも書いてありますしね。
ただ、“自分が感じたまま撮る”って難しいわけですよ。だから、それが少しでもできるようになりたくてこれからも勉強するし、たくさん撮って、たくさん失敗していくことにしました。
僕と同じく、写真がなかなか上手くならなくて困っている方の参考に、この記事がなれば幸いです。
お互い、旅も写真も悔いのないようにいきましょう!
▼他にもプロの写真家さんの思考が書いてあります。面白い本でしたよ。
▼写真を初めて間もない方の参考になるはずです
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