- 北海道ツーリングにはどれくらいの費用がかかるの?おすすめのルートは?
- 何を持っていけばいい?服装は?どれくらいの日程が必要?フェリーってどうやって乗るの?
- 北海道ツーリングのやり方を網羅的に教えて!
この記事では、そんな北海道ツーリングの疑問に全て答えます。
この記事を読めば、誰でも、絶対に後悔しない北海道ツーリングができます。
あなたの北海道ツーリングをサポートできたら嬉しいです。
この記事の信頼性
僕は、大学生から合計8年間、北海道に住んでおり、その間はバイクでひたすら道内をツーリングをしていました。(北海道をバイクで走った距離は50,000km以上)
また、北海道から本州に引っ越した後も、毎年必ず北海道に通っています。
この記事は、そんな筆者の経験をもとに書いているので、数回北海道に行った程度ではわからない情報も網羅しています。
北海道ツーリングの魅力とは?
なぜわざわざ北海道をツーリングするのか?
北海道をバイクで走る魅力は、主に次の3つです。
- バイクで走ると気持ち良い道が多い
- 食べ物が美味しい
- 人との出会いが楽しい
バイクで走ると気持ち良い道が多い
北海道の道は、「景色が良い」、「道幅が広い」、「交通量が少ない」、「信号が少ない」という特徴があります。
本州にありがちな、「狭くて、渋滞のストレスを抱えつつ、信号のたびに止められる…」みたいなことが、北海道ではまずありません。
こんな北海道の道を、我々バイク乗りが走らないで誰が走るのか。
北海道がバイク乗りの聖地と呼ばれる理由は、実際に北海道を走ればすぐにわかります。
食べ物が美味しい
北海道で食べて美味しかった物をあげると、キリがありません。
ウニ、カニ、ホッケ、イクラ、サンマ、トキシラズ、ホタテ、筋子、豚丼、ジンギスカン、行者ニンニク、ラーメン、スープカレー、メロン…
北海道の食材の美味しさは、異次元です。(いい意味で)
例えば、「臭くて苦いからウニ、苦手なんだよねえ」と言ってた友達が、北海道のウニを食べた瞬間「え?うまっ」とバクバク食べていました。
「ラム肉って独特の匂いがあるから苦手」と言っていた別の友達も、富良野で誰よりもラム肉を食べてました。
その食材が苦手な人でも、北海道のものなら美味しく食べられてしまいます。
人との出会いが楽しい
北海道ツーリングでは、多くの人に出会えます。
旅人や宿のオーナー、地元の人たちと会話をすることで、旅の思い出が増えたり、新しい気づきがあるのが魅力。
特に北海道で出会う旅人は、少し変わった人(無職、長期放浪中、生粋の旅人など)が多くて、話の内容も面白いです。
正直、自己啓発本を読むくらいなら、北海道ツーリングで色んな人と話したほうがタメになります。
僕が旅先で出会った人とのエピソードは以下にまとめています。
»だから一人旅はやめられない!旅先での出会いと忘れられないエピソード集
北海道ツーリングに必要な日程|1週間は欲しい
僕が北海道ツーリングをするなら、少なくとも1週間(7日)は確保します。
この1週間はフェリーでの往復にかかる2日も含みますので、北海道をツーリングできるのは実質5日です。
250cc以上のバイクで北海道なら、程よく休憩&寄り道をしても1日300-400kmは走れるので、5日で約1,800km走れます。
上の図は、過去に僕が北海道ツーリングしたときのルートで、この時の総走行距離が1,875.7kmでした。
これと同じようなツーリングが5日あれば可能です。(日ごとに色を変えています)
北海道を道北、道南、道央、道東の4つのエリアに分けたうち、隣り合う2つのエリアを回るのに大体5日要する、と思ってください
どこに寄るか、どのルートで走るか、どれだけ頑張って走るかによって、走る距離や必要な日数は大きく変わります。上記は「僕なら、これくらい」という話として参考にしてみてください。
休みの取り方(僕の場合)
サラリーマンの僕にとって、1週間の休みはハードルが高かったです。
でも、「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」というスラムダンクの安西先生の言葉を思い出して、半年前から下のような準備をしました。
- 自分の仕事を前倒しで消化
- 同僚、上司の休暇時に率先してフォロー
- 同僚、上司から溢れそうな仕事を引き受ける
- 早い時期からの「この日、休みます」宣言
その結果、職場の協力もあって、シルバーウィークを利用して8日間の休みがとれました。
事前に準備して、「あいつには前に助けてもらったし、協力してやるか」と周りに思ってもらえると、意外とスムーズに休めるかもしれません。(僕は休めた)
でも最後は、「北海道ツーリングのために無理矢理にでも休む」という強い意志です。
バイクで北海道に行く方法|フェリーがおすすめ
バイクで北海道まで移動する方法は、主に自走か長距離フェリーかの2択です。
自走もいいですが、おすすめは長距離フェリーです。
理由は色々ありますが、ざっくり言うと「体力を温存して北海道に行けるから」です。
体力満タンで北海道ツーリングを開始できるのは、計画・安全面で大きなメリットです。
あと、フェリー内で過ごす時間も魅力で、何度もお風呂に入ったりして、のんびり過ごすことができます。
おすすめの航路は「新潟-小樽」です!
理由は、北海道に早朝到着する便(新潟 11:45発→小樽4:30着)があるからです。
この航路なら、到着日を北海道ツーリング初日としてしっかり活用できるので、貴重な北海道滞在時間を最大限に活用できます。(しかもフェリーでしっかり寝られる)
北海道ツーリングのフェリー利用方法については、以下の記事で解説しています。
航路選び、予約、持ち物、乗船の手順は、幸先良く北海道ツーリングを始めるために重要なので、後悔しないように確認しておきましょう。
北海道ツーリングの費用|実績6.5万円の内訳
僕が2017年に関東(横浜)から出発した7泊8日の北海道ツーリングの費用は、64,902円でした!
内訳は以下のとおりです。
- フェリー代 33,260円
- 高速料金 13,610円
- ガソリン 18,695円
- 食費 11,834円
- 宿泊費 14,390円
- 整備費 5,463円
- その他 910円
整備費は、オイル交換の費用です。北海道ツーリング中にオイルランプが点灯したため、急遽交換しましたが、事前にきちんと交換すれば必要ない出費です。
高速料金は、「出発地の横浜から新潟のフェリー乗り場までの往復」と「北海道の小樽から阿寒まで片道」の高速道路の料金です。
宿泊費はキャンプと格安宿を中心に利用したため安め。食費もこのときは走りがメインだったので抑えめです。
この実績から、(変動要素は多いですが)約7万円の予算で1週間の北海道ツーリングは可能と言えます。
たくさん美味しい物を食べたり、宿泊にこだわると、これに追加でコストがかかってくるイメージです。
旅資金は楽天カードで貯める
旅の資金を貯めるなら、楽天カードが役立ちます。
年会費永年無料、還元率1%以上のコスパ抜群クレジットカードで、楽天ポイントが貯まりやすいのも特徴です。
楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどのイベントをうまく活用すれば、楽天ポイントがザクザク貯まります。
実際、僕は2018年から2022年の4年間で133,466円の楽天ポイントが貯まりました。北海道ツーリング(1週間)の約2回分です。
溜まったポイントは楽天市場やドラッグストアなど日常生活で無駄なく使えるので、その分を旅の資金として貯めることができます。ガソリン給油時の支払いに使えるし、ETCカードも軽い条件をクリアすれば無料で発行できます。
発行枚数2,800万枚突破!
北海道ツーリングのおすすめルートと絶景スポット
北海道は、(信号も交通量も少ないことから)1日に走れる距離が伸びるので、それを加味してルートを組みましょう。
前述したとおり、250cc以上のバイクで北海道をツーリングするなら、1日300-400kmを走る計画でも破綻はしません。
僕の場合、本州を300km走ればもうヘトヘトですが、北海道なら400km走ってもまだ余裕があります
僕のおすすめルートは、以下です。
所要日数は、7日間。(上の図で1日ごとに線の色を変えています)
「バイクと撮影可能!北海道ツーリングで行くべき絶景スポット21選【全て網羅するルートと撮影機材も公開】」で紹介した、おすすめの絶景スポット19ヶ所を網羅的に回れる最強のルートです。
7日間も日程を確保できない場合
「7日間?北海道ツーリングに必要な日程として、5日間(フェリー往復の2日は除く)を紹介してただろ!」と怒られそうなので補足します。
道央、道東、道北の絶景スポットをもれなく回るには7日間はほしいです。なので、7日確保できる方はぜひ上で紹介したコースを検討ください。
ただ、どうしても5日間しか確保できなかった場合、僕の好きな道北と道東を重点的に回るルートも満足度が高くておすすめです。
このルートは詳細な実績データがあるので、具体的に紹介します。
- 移動日
- 早朝に関東から出発し、高速道路を利用して新潟へ
12時前にフェリーに乗り込む - 1日目(黒色)
- 早朝4時半に小樽に到着
高速道路を利用→霧多布に16時頃到着
走行距離:477.2km - 2日目(オレンジ色)
- 宿を朝6時頃に出発
開陽台(北19号線)→知床峠→天まで続く道(斜里)→メルヘンの丘(女満別)→和琴半島湖畔キャンプ場に17時頃到着
走行距離:405.4 km - 3日目(水色)
- キャンプ場を7時頃出発
能取湖→オホーツク海道を北上→兜沼公園キャンプ場に17時半頃到着
走行距離:423.6km - 4日目(黄色)
- キャンプ場を7時頃出発
宗谷岬(稚内)→エサヌカ線(猿払)→初山別のみさき台公園オートキャンプ場に15時頃到着
走行距離:319.5km - 5日目(赤色)
- キャンプ場を7時頃出発
オロロンラインを南下→ニッカウヰスキー工場見学(余市)→小樽のフェリー乗り場に15時頃到着→
フェリーに17時頃乗船
走行距離:約250km - 移動日
- 朝9時に新潟に到着
高速道路を利用して、14時頃に関東の自宅に到着
北海道での宿まり方|キャンプと宿の組み合わせがおすすめ
北海道でおすすめの宿泊方法は以下の3つです。
- とほ宿
- ライダーハウス
- キャンプ
とほ宿
定員が少なく、アットホームな雰囲気の宿です。
オーナーや他の旅人とコミュニケーションがとりやすく、思わぬ出会いや情報交換ができるので、旅の濃度を上げくれます。
1泊2食付きで5,000円前後ですし、一人でも利用しやすいです。
以下は、とほ宿がまとめて掲載されている「とほ本」です。荷物に入れておけば、いざという時の宿探しに重宝します。(北海道ツーリングで使えるお得なクーポンや特典も付いてます)
ライダーハウス
とにかく格安でバイク、自転車乗りに特化した簡易宿泊所です。
とほ宿やゲストハウスのような「宿泊施設」とは一線を画していて、基本的に相部屋雑魚寝で寝られたらOKという場所です。
その代わり、利用料は1,000円程度(無料のところも!)ですし、同じ趣味を持つ宿泊者同士のコミュニケーションが濃厚で良い旅の思い出になります。
オーナーの善意で運営されていることが多分にある貴重な場所なので、ルールやマナーを守って利用しましょう
キャンプ
個人的にキャンプが一番好きです。
北海道のキャンプ場はロケーションが素晴らしく、利用料が安いのが特徴。
とほ宿やライダーハウスが続くと、人に疲れてしまうので、キャンプを入れてバランスをとっています。
逆にずっとキャンプだと体力的にしんどいので、僕はキャンプ2:宿1くらいの割合で宿泊場所を選んでいます。
おすすめのキャンプ場は以下で詳しく紹介しています。
11年かけて厳選したキャンプ道具を以下で1式まるっと紹介しています。バイク積載を加味した、カバン一つに収まる究極のラインナップです。
»11年かけて厳選したキャンプツーリング道具一式を紹介!コンパクトでコスパ抜群なバイク乗り向け製品
「そもそもキャンプツーリングってどうやるんだよー?」という人は、「キャンプツーリングのやり方と持ち物を初心者向けに徹底解説!【完全保存版】」をお読みください。
北海道ツーリングの持ち物
「1週間以上の北海道ツーリングだから荷物の準備も大変では?」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
極論を言えば、財布とスマートフォンと服装を整えれば北海道ツーリングはできます。必要な物は現地で調達すればOK……と考えれば、荷物を準備する憂鬱さが減りますね。
実際は、普段の日帰りツーリングの持ち物に必要な物を追加するイメージです。
7泊8日の北海道ツーリングの荷物の中身(僕の場合)を公開します。参考になれば嬉しいです。
- 財布
- スマートフォン
- カメラ
- コンパクト三脚
- 地図
- 着替え
- タオル
- 雨具(カッパ等)
- 充電器(スマートフォンとカメラ用)
- モバイルバッテリー
- キャンプ道具一式(具体的な紹介記事はこちら)
- 積載道具(ツーリングネットとゴムロープ等)
- 耳栓
- 酔い止め(フェリー用)
- クロックス
北海道ツーリングで役立った持ち物とその理由は、以下で詳しく解説しています。
北海道ツーリングの服装|注意点あり
「北海道は寒い!」というイメージは半分正解で、(場所や時間帯によりますが)夏でも10度以下になることが多々あります。
「じゃあ、とにかく防寒をしていけばいいんだね!」とはならないのが北海道の難しいところで、夏は35度を超える日もあります。
東京より札幌のほうが暑い日もあるくらいです。(札幌に住んでいたときに衝撃を受けました)
北海道ツーリングの服装の注意点は、7〜8月は「服の脱着で対応調節できる準備をすること」で、それ以外は「とにかく防寒」です。
ジャケットは、夏用にするか冬用にするかで悩むくらいなら冬用でいいです。
あとはただひたすらにインナーで調節するのみ。足りないものがあれば、現地(北海道)のユニクロとかで買い足すのもありです。
9月下旬に北海道ツーリングをしたときの服装は以下で詳しく解説しています。
体温調節で一番役立つのは、ユニクロのウルトラライトダウンです。超コンパクトに収納できるのに、着ると内部に空気の層を作ってくれる最高の防寒着です。
北海道ツーリングで役立つ知識【9つ】
「え、北海道ってこんな場所なの?事前に知っておけばよかった…」
北海道は、本州と違うところがたくさんあるので、これを知らずに北海道ツーリングを始めると、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。
特に知っておいてほしいことは以下の9つです。
- 写真を撮る準備をしないと後悔する
- ホクレンでフラッグを集めるべし
- 北海道は広いので距離と計画に注意する
- キャンプがおすすめ
- セイコーマートを活用すべし
- 動物に注意
- 北海道の気温は変化が大きい(寒くて暑い)
- 北海道と本州の道路の違いを知る
- トラブルに備えるべし
北海道の絶景スケールは想像よりでかいので、撮影スキルがないと上手く写真に収められません。
僕が当初、どれだけ残念な写真を量産して後悔したか……僕のようにならないために写真の準備をしっかりしておくことをおすすめします。
聞き慣れないと思いますが、ホクレンフラッグの存在を知っておくといいです。
ホクレンで給油すると購入でき、北海道ツーリングの思い出に最適です。
ツーリングの計画は、北海道の大きさを理解したうえで立てましょう。
同じ道内だからと思って、1日で「函館→札幌→知床」なんて計画を立てると、ほぼ間違いなく計画が破綻します。(本州で言うところの「和歌山県→滋賀県→栃木県」の距離感です)
本州と重ねると北海道の大きさがわかります。
北海道にあるセイコーマートというコンビニは、美味しいものが格安で購入できるので是非利用してください。
北海道ツーリング中はたくさんの野生動物に遭遇します。動物との衝突やヒグマに注意です。
北海道の道はとにかくバイクで走りやすいので、スピード違反にも注意しましょう。
また、夏場は特にアスファルトが柔らかいのでサインドスタンドのめりこみに注意してください。
以上、北海道ツーリングのコツを駆け足で紹介しました。
各項目については以下で詳しく解説しているので、北海道に行く前の予習としてお読みください。
セイコーマートのおすすめ商品も紹介してます!
まとめ|北海道ツーリングの前準備
北海道ツーリングのやり方を網羅的に解説しました。ここまで具体的かつ網羅的に解説している記事はあまりないと思います。
北海道ツーリングの実現には、日程調整や費用など少し頑張りが必要ですが、頑張った以上の価値が絶対にありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
最後に、せっかく実現した北海道ツーリングを台無しにしないために、やっておくといいことを紹介して終わります。
それは、JAFへの加入です。(僕も12年ずっと加入しています)
北海道ツーリングはバイクを酷使しますし、長期になるのでトラブルが発生する可能性も高くなります。
実際、僕もオイルランプが点灯して走行不能になりました。こんなトラブルが起きたのは、後にも先にも北海道ツーリングだけです
JAF会員なら、パンク、バッテリー上がり、ガス欠、レッカー移動など、JAF隊員がすぐ駆けつけて365日24時間無料で何度でも対応してもらえるので、北海道ツーリングのトラブルも即対応。
安心感が桁違いです。
僕がしている、年会費4,000円を会員優待で実質無料(それどころか得しちゃってる)にする方法は、以下をお読みください。
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