「北海道ツーリングで見た絶景を、バイクと写真に納めたい」
この記事はそんな人に向けて書いています。
多くのメディアが紹介している北海道の絶景スポットは、必ずしもバイクと一緒に撮れるスポットではありません。
自分がその場にいた痕跡(バイク)が写らない写真なんて、北海道ツーリングの思い出としてはイマイチです。
そこでこの記事では、あなたのバイクと共に撮影できる、北海道の絶景スポットだけをまとめました。
北海道に何度も通い、好きすぎて北海道に移住までした僕が、実際にバイクと撮影した写真を掲載しながら紹介します。
有名どころはしっかり抑えているので、この記事で紹介しているスポットを押さえてルートを組めば、初回の北海道ツーリングが最高の思い出になることをお約束します。
後半では、紹介したスポットを全て網羅するルート例や撮影機材も公開するので、ルートに悩んでいる人や最高のツーリング写真を撮りたい人は、最後まで読んでいってください!
北海道の絶景スポット21選|バイクと撮影可能
- 道東エリア
- ・宗谷岬
・宗谷丘陵
・白い貝殻の道
・エサヌカ線
・オロロンライン - 道東エリア
- ・天に続く道
・釧路湿原道路
・メルヘンの丘
・北19号
・知床峠
・能取湖のサンゴ草群生地 - 道央エリア
- ・中富良野町営ラベンダー園
・パッチワークの路
・マイルドセブンの丘
・十勝平野の波打つ木々
・支笏湖
・道道730号線
・羊蹄山
・壮瞥公園|洞爺湖 - 離島エリア
- ・奥尻島
・天売島
ルート作成の必需品【ツーリングマップル北海道】
豊富な情報と抜群の見やすさで、バイク乗りから絶大な信頼を得ているツーリングマップル。北海道ツーリングのルートを考える際には、必ずツーリングマップル北海道を手元に準備しておきましょう。
道北エリア
宗谷岬
北海道を北上するなら、日本最北端の宗谷岬は外せません。
岬の先端にある「日本最北端の地の碑」とその背後に広がる壮大な眺めは、写真映えします。
有名な観光スポットのため混雑が予想されるので、他人が写らない写真が撮りたい場合は、早朝に訪れるのがおすすめです。
手前の駐車場にバイクを停め、望遠レンズで撮影すれば、上の写真のような構図でバイクと共に碑も海もバッチリ写せます
宗谷丘陵
宗谷丘陵は、”モコモコ”となだらかな丘がたくさんある独特な地形です。
高い木がないため見晴らしが良く、その中に風力発電の風車が立つ様子は、日本ではないような景観。
紛れもない絶景で、北海道遺産にも登録されています。
交通量が少ないので、お気に入りの場所を探しながらゆっくり撮影を楽しんでください
白い貝殻の道
宗谷丘陵の一部ですが、この「白い貝殻の道」は別枠で紹介せざるを得ないですね。(絶景すぎるので)
その名の通り、ホタテの貝殻が敷き詰められた真っ白い道です。
天気が良ければ、青い空、青い海、白い道、笹と牧草の緑とバイクという、最高の一枚が簡単に撮れます。
ダート道ですが、オンロードバイクでも少し注意すれば問題なく走行可能。通り抜けできるのでUターン不要ですし、すれ違い用の退避場もあるので安心です。
天気が良ければ、海の向こうに利尻富士が見えるので、それを写真に入れ込むのもおすすめ!
エサヌカ線
エサヌカ線は、北海道らしい超直線道路です。
真っ直ぐすぎて空と道の先が同化し、境目がわからなくなる幻想的な絶景は一見の価値あり。
望遠レンズの圧縮効果で道の先とバイクをぐっと近づけると、その場で感じた感動を写真に写せます
広角レンズでエサヌカ線を撮影するとこんな感じ
広い空と果てしなく続く直線道路という壮大な景色を見たままに撮影できます。
オロロンライン
「オロロンライン」は、北海道が誇る絶景を凝縮したような全長320kmの海岸線です。
特に北(稚内市手前)の部分がおすすめで、海側に利尻富士が見え、反対側はサロベツ原野が広がる爽快路は”絶景オブ絶景”なので絶対にバイクで走ってほしいです。
「ああ、いま北海道をバイクで走っているんだなあ」という実感が間違いなく湧き上がってきます。
北海道の海岸線は全て走りましたが、海岸線の中ではこのオロロンラインが一番のお気に入りです。
利尻富士とバイクのツーショットを撮るならオロロンラインがおすすめです
広角レンズでオロロンラインを撮影するとこんな感じ
右側に写っているオトンルイ風力発電所の風車は2023年から撤去と更新されるため、この景色はなくなってしまいます。しかし、オロロンラインは広角撮影と相性の良い場所が多数あるので、可能なら広角撮影の準備をしておくのがおすすめです。
道東エリア
天に続く道
斜里町にある約18kmの直線道路は、「天に続く道」と呼ばれている有名なスポットです。
その名の通り、まっすぐすぎて道の先が天に繋がっているように見えます。
望遠レンズの圧縮効果を利用すれば、上の写真のような”天に繋がっている感じ”とバイクをバランスよく写すことができます
釧路湿原道路
他メディアでは釧路湿原の絶景スポットと言えば展望台が紹介されるケースがほとんどですが、この記事では「バイクと撮影できること」が最重要ですから、釧路湿原道路に焦点をあてます。
釧路湿原に挟まれた、まっすぐな道をバイクで走っていて感動しないことがあるでしょうか(いや、ない)。
釧路湿原の一部として愛車を置いて撮影すれば、展望台からのありきたりな写真よりも良い思い出になること間違いなしです。。
広角レンズと相性がいい景色かなと思います
メルヘンの丘
女満別にあるメルヘンの丘は、カラマツが並ぶ絵画のような景色です。
カラマツに目が行きがちですが、まわりの田園も相まって北海道らしい風景なので、北海道ツーリングの思い出にぴったり。
撮影スペースが設けられており、バイクを置いて上のような写真が簡単に撮れます。
写真が苦手な方でも、とりあえず撮れば良い感じに仕上がる魔法のようなスポットです
北19号
中標津にある北19号は、まっすぐで豪快に波打つ道や周囲の風景など、他にない格別の走り心地が特徴。
道の先にある「開陽台」からは、牧草地地帯が一面に広がる「これぞ北海道!」という景色が見られるのであわせて立ち寄ってみてください。
波打つ道をしっかり写したい場合は、上の写真のように望遠レンズで撮影するのがおすすめです
知床峠
知床峠は、ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路にある峠です。
快適ワインディングロードなので、バイクで走ると最高。
最高地点付近の展望台からは、羅臼岳や北方領土の国後島を眺めることができます。
所々に絶景があるのですがバイクと共に写真が撮れる場所に乏しく(僕が見つけられないだけかも…)、比較的簡単に撮影できるのは、峠の駐車場から撮る羅臼岳とのツーショットです。
知床横断道路は「日本一開通期間の短い国道」と言われており、例年10月下旬〜4月下旬まで冬期間全面通行止めとなります。訪れる際は、国土交通省・北海道開発局のホームページから事前に開通状況を確認しておきましょう。
能取湖のサンゴ草群生地
能取湖のサンゴ草(アッケシソウ)は、9月中旬から下旬が見頃です。
上の写真の赤い部分が全てサンゴ草で、赤い絨毯が湖に敷き詰められているような絶景です。
見頃のタイミングに北海道ツーリングをするのであればぜひ立ち寄ってみてください。
道央エリア
中富良野町営ラベンダー園
富良野のラベンダーと言えば、「ファーム富田」が有名ですが、この記事ではあえて「中富良野町営ラベンダー園」を推します。
理由は、バイクとラベンダーが撮影しやすいからです。
駐車場からラベンダーが咲く斜面が見えるので、写真収まりがいいです。
「中富良野町営ラベンダー園」と「ファーム富田」はほぼ隣接している、両方行くのがおすすめ!
ラベンダーの見頃は?
ラベンダーは例年6月下旬ごろより早咲の品種が色づき始め、7月中旬~下旬ごろに見頃のピークを迎えます。その後順々に刈取りを行っていき、8月上旬~中旬ごろにすべての刈取りが終了します。
引用元:ファーム冨田公式サイト
パッチワークの路
美瑛駅北西側の「パッチワークの路」と呼ばれるエリアは、有名な木(ケンとメリーの木、親子の木など)やパッチワークように連なる丘があり、撮影すればもれなく「北海道らしい写真」になる魔法のようなスポットです。
日中は観光客で混雑するので、人が少ない早朝に訪れたほうがゆっくり撮影できます
マイルドセブンの丘
昭和53年(1978)にタバコブランドであるマイルドセブンのCMが撮影されたことから、「マイルドセブンの丘」と呼ばれるようになったスポットです。
美瑛にある美しい丘にカラマツが横一列に生えている絶景、でした。(過去形なのは、残念ながら現在は木々が伐採されたからです)
美瑛らしい風景はいまも残っており、バイクと撮影しやすいスポットです。
このスポットの西へ行ったところにもう一つのマイルドセブンの丘があります。こちらはマイルドセブンの商品パッケージに使用された風景です。
十勝平野の波打つ木々
有名なスポットではないですが、この豪快に波打つ道と木々を見て、「北海道らしいなあ」と思ったので撮影しました。
上の写真を見て、僕と同じ感動を味わいたい方は、冒頭の地図で位置を確認して、行ってみてください。
この場所を取り上げているのは、おそらくこの記事だけです
支笏湖
支笏湖は透明度が非常に高い湖で、青い湖面と美しい山々のバックが特徴的な絶景スポットです。
湖面のすぐそばまでバイクで行けるため、絶景とバイクがコラボする写真が簡単に撮れます。
名物である支笏湖のヒメマスは、臭みがなくとても美味しいので、撮影のついでに食べてみてください。北海道ツーリングの良い思い出になると思います。
道道730号線
有名なスポットではないですが、支笏湖沿いの道道730号線は木々に囲まれた景色が良い道です。
夏は新緑、秋は紅葉と季節によって景色が変わるので、札幌に住んでいた時は毎月のように通っていました。
秋は綺麗に紅葉します
可能であれば季節を変えて訪れてみてください。
羊蹄山
道央の絶景スポットを語る時に、羊蹄山は外せません。
蝦夷富士とも呼ばれるその姿は美しいの一言です。(素晴らしさは上の写真で伝わると思います)
説明はいらないと思いますので、上の写真をご覧ください。
望遠レンズで撮影することで背景の羊蹄山を大きく写すことができます(圧縮効果)
壮瞥公園|洞爺湖
洞爺湖と羊蹄山の両方が見える、欲張りな絶景スポットです。
もちろんバイクも写すことができます。
人が少なく、トイレもあって北海道ツーリングの休憩場所としてもおすすめなので、絶景を見ながら一息いれるのはいかがでしょうか。
離島エリア
奥尻島
奥尻島のシンボルである鍋釣岩は、バイクと写真が撮れるスポットです。
奥尻島は北海道の離島の中で僕が一番好きな島です。(好きすぎて2回訪れました)
礼文島や利尻島に比べると知名度は高くないですし、何があるわけでもないですが、なんか心地の良い場所です。
旅の日程に余裕があれば立ち寄ってみてください
天売島
天売島はバイクで走ると楽しい島でした。見晴らしがよく、上のような島らしい絶景が撮影できます。
「北海道ツーリングで島にも行った」となれば、旅にさらに箔がつくので、日程に余裕があれば本当におすすめです。
天売島なら鳥とバイクのコラボ写真が撮り放題
天売島は「海鳥の楽園」と言われるだけあって、鳥がたくさんいます。
北海道の離島、バイクと行くなら?
あくまで僕の感想ですが、北海道の離島の中で、バイクで行くと面白いのは、上で紹介した「奥尻島」と「天売島」だと思います。バイクで走る道の距離感やルート、景観などが丁度よく、しっかり島を感じられるからです。
礼文島、利尻島も魅力的でぜひ行って欲しいですが、わざわざバイクを連れて行く必要はないと思いました。礼文はバイクよりトレッキングだし、利尻は大きい島なので「島をバイクで走っているぞー」みたいな感覚が薄かったです。バイクを置いて、単身で渡るのもアリだと思います。
※焼尻島は行ってないのですが、天売島で出会ったバイク乗りのおじさんが「焼尻も行ったけど、天売のほうが良い」と言ってました
全ての絶景スポットをまわるおすすめルート(離島を除く)|モデルコース
フェリーが着く小樽(赤丸)を起点と終点にして、本記事で紹介した絶景スポット(黒丸)を一筆書きで回れるルートを考えました。
1日ごとに線の色を変えています。7日間ほどあれば、ある程度の余裕を持って全てを回り切れると思います。
ルートを考えるときの参考になれば幸いです。
キャンプ泊を考えている方は、以下で北海道のおすすめキャンプ場を詳しく紹介しています。
»北海道ツーリングにおすすめのキャンプ場10選!
ただし、日程を大幅に消費する離島エリアは除いています
長旅のトラブルに格安で備える方法|JAFがおすすめ
上記のような数日の長旅では、バイクトラブルに遭遇する可能性も高くなります。
せっかくの北海道ツーリングをトラブルで台無しにしないために、僕はJAFに加入しています。(JAF会員になって12年目)
JAF会員なら、パンク、バッテリー上がり、ガス欠、レッカー移動など、JAF隊員がすぐ駆けつけて365日24時間無料で何度でも対応してもらえます。
年会費4,000円を会員優待で実質無料(それどころか得しちゃってる)にする方法は、以下をお読みください。
»JAFに入会する3つのメリットと年会費を実質無料にする方法【会員歴12年のヘビーユーザーが解説】
会員数2,000万人以上
撮影機材について
本記事に掲載した写真は、以下の機材で撮影しました。
- カメラ
- ・stylus1(オリンパス・コンデジ)
・OM-D E-M1(オリンパス・ミラーレス一眼レフ) - レンズ
- LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.(パナソニック)
- 三脚
- KING ミニ三脚
- SDカード
- BUFFALO SDカード 64GB
広角写真の一部を除き、ほぼ全ての写真はコンデジのstylus1で撮影しています。
stylus1の魅力は、「【一眼レフではない】バイクツーリングに最適なおすすめカメラとは?」をお読みください。
広角写真のみ、OM-Dと7-14mmレンズの組み合わせで撮影しました。
ツーリング写真のコツは以下で詳しく解説しています。
»なぜ僕のツーリング写真はヘタクソだったのか?その理由と上手く撮る方法
絶景スポット以外の、北海道ツーリングに関する費用、持ち物、コツなどの情報は以下の記事にまとめていますのであわせてお読みください。
»【完全保存】北海道ツーリングのやり方を徹底解説!日程、費用、持ち物、ルートの詳細まで公開