「キャンプツーリングの魅力とは?バイク特有の楽しみ5選」という記事では、キャンプツーリングの魅力を解説しました。
実は、キャンプツーリングの魅力にはソロ(ひとり)のほうが楽しめる部分がたくさん存在しています。
そこでこの記事では、バイク乗りに向けて「ソロキャンプツーリングの楽しみ方」を徹底的に解説します。
初めてのソロキャンプはハードルが高いかもしれません。当然、不安もあると思います。
記事の後半では、ひとりの不安を解消する方法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
ソロに限らず、キャンプツーリング全般の魅力を知りたい方はこちらも合わせてお読みください。
»キャンプツーリングの魅力とは?バイク特有の楽しみ5選
ソロキャンプ・ソロツーリングの醍醐味とは?マスキャンプにはない魅力3つ
「ひとりぼっちのキャンプなんて寂しいだけじゃない?」
そう思っている人も多いはず……
そこでまずは、ソロでキャンプ・ツーリングをするメリットを3つ紹介します。
- 気遣いなく極限まで楽しめる
- 思わぬ出会いに恵まれる
- 自己解決力の向上で日常生活がより良くなる
複数人でのマスキャンプも楽しい
複数人のマスキャンプにもメリットがあります。仲間と談笑したり、感動を共有したり、道具をシェアしたり。僕もその楽しみはよく知っているので、これを否定する趣旨は一切ありません。
ただ、「ソロにはまた違った魅力がある」ということをお伝えしたいです。それぞれ違う魅力や楽しみ方があるなら、両方堪能する。キャンプは欲張って、貪欲に楽しみましょう!
気遣いなく極限まで楽しめる
誰かと行動を共にするのは、気遣いの連続です。
「いや、気の知れた仲間ならそんなことないよ」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
例えば昼食のお店を決める場合、ラーメンが食べたい友達を無視して、あなたは自分が食べたい牛丼屋に向かえるますか?
きっとそれはできなくて、簡単な話し合いか譲り合い、もしくはジャンケン大会が行われるはずです。結果、自分の要望が叶わないこともあるでしょう。
親しき仲にも礼儀あり。誰かと一緒にいる限り、少なからず気遣いや妥協が発生します。
それが悪いと言いたいわけではありません。でもたまにはそんな制限から解放されるのも悪くないと思います。
自由気まま、極限までわがままに楽しめる。それがソロキャンプツーリングの一番の魅力です。
思わぬ出会いに恵まれる
グループでいる人とソロでいる人。どちらのほうが話しかけやすいでしょうか?
おそらくソロの人ではないかと思います。
逆に言うと、自分がソロであれば、他の人に話しかけられやすいということ。
実際に僕は、地元の人や同じくソロの人たちとたくさん交流してきました。
話しかけられるのが嫌いな方もいると思いますが、僕は軽めの交流は旅を彩る重要な要素だと考えています。
数年経って旅を思い返した時、一番に思い浮かぶのは旅先で出会った人とのちょっとした会話だったりします。
出会いを増やしたいなら、ソロのほうが間違いなく有利です
自己解決力の向上で日常生活がより良くなる
慣れない人にとって、ソロキャンプ・ツーリングは不安かもしれません。
でもそれは最初だけ。
バイクが故障した、天気が悪い、病気をした、物をなくした、人に騙された……
旅先でのあらゆるトラブルに自分ひとりだけで対処していると耐性がついてきます。
『大概のことはなんとかなる』
こう思えるようになれば、かなりの自己解決力が身についた証拠。
この図太さは、キャンプやツーリングだけではなく仕事や日常生活でも存分に発揮されます。
少々のピンチには動じなくなるので、とても生きやすくなります。
この境地に至るには経験あるのみ
ソロキャンプ特有の楽しみ方【6つ】
「ソロの醍醐味はわかったけど、いざひとりでキャンプをするとなると不安だ」
その不安の正体は次のようなものではないでしょうか?
「ひとりで何をすればいいの?」
「時間を持て余さないかしら?」
結論から言うと、その心配は無用です。
ソロキャンプはやるべきことが多いからです。ひとりでテント設営やご飯の準備をしていれば、時間はあっと言う間に過ぎていきます。
余った時間で以下のような楽しみ方を堪能しましょう。そうすれば時間は足りないくらいです。
- 焚き火
- 読書
- 散歩
- コーヒー
- お酒
- 何もしない
焚き火
焚き火は眺めるだけでも癒されますが、楽しみはそれだけではありません。
火付けや火を育てる過程、薪をくべる瞬間、燃やし切る工程にも、焚き火の面白さが凝縮されています。
マスキャンプだと、これらの貴重な工程を自分以外の誰かがやってしまうこともあるでしょう。
でも、ソロキャンプなら焚き火をあなたが独り占めできます。
自分のやりたいように火をつけて育て、自分のタイミングで薪を追加し、自分が満足するまで焚き火ができます。しかも、火の真ん前、特等席に陣取りながらです。
火がなかなか着かなくて落ち込むかもしれません。薪を上手く組めないかも。火を大きくしすぎて焦ることもあるでしょう。
それでも自分の手で育てた火で、暖をとったり、料理をしたり、ぼーっと眺めたりするのは最高です。
まさにソロキャンプの醍醐味。
一人でやる焚き火以上の贅沢があるでしょうか?(いや、ない)
焚き火のやり方は以下で詳しく解説しているので、ぜひソロ焚き火を堪能してください。
»キャンプ初心者でもできる焚き火のやり方【後処理の方法、マナー、道具積載のコツも解説】
読書
キャンプ場でする読書は、いつもとひと味もふた味も違います。
自宅から遠く離れた場所でひとり、野外で本を読む。日常からかけ離れた状況ですね。
いつもとは違うこの特別感が、「ああ、休んでるなあ」という気持ちにさせてくれます。
精神的、肉体的に心地良い休息を与えてくれると同時に集中できるので、同じ本を読んでも内容がすんなりと頭の中に入ってきます。
リフレッシュしたい人、集中したい人はぜひソロキャンプで読書をしてみてください。
本は荷物になるので、電子書籍が断然おすすめです。
僕は、Kindle Paperwhiteを利用しています。
ブルーライト不使用かつ紙のようなディスプレイを搭載した電子書籍リーダーで、目の負担を抑えて読書ができる優れもの。軽量コンパクトで持ち運びが苦にならない上に、アウトドアシーンに嬉しい防水設計です。
一番売れていて評価も高い電子書籍リーダーなので、これを選んでおけば間違いありません。
Amazonの読み放題サービス、Kindle Unlimitedと組み合わせれば、もはや持ち運べる図書館。
Kindle Unlimitedは30日間の無料体験があるので、ソロキャンプに合わせて試してみてください。
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Kindle PaperwhiteとKindle Unlimitedがあれば通勤など日常生活の空き時間でも効率よく読書ができます
散歩
テントを設営して落ち着いたら、サイト周りを散歩してみましょう。
明るいうちに周りの状況を把握しておけば、日没後の暗闇の中でも比較的安全に移動できます。
キャンプ場の設備や周辺のお店(近くにあれば)など、実際に見て回ることで思わぬ発見があるかもしれません。
自然の中を散歩すればリラックス効果も期待できて、まさに一石二鳥。
テント周辺でせわしなく道具の設置やご飯の準備をするだけじゃもったいないです。
ゆっくり散歩をするくらいの余裕があったほうが、ソロキャンプは楽しめます
コーヒー
豆を挽いてコーヒーを淹れるのも楽しみ方のひとつです。
コンパクトなミルやドリッパーを購入するだけですので、荷物もそこまで増えません。
近くに湧き水があれば、それを使ってコーヒーを淹れるのもいいですね。
水でコーヒーの味はかなり変わるので、ミネラルウォーターで淹れたものと飲み比べるのも面白いです。
インスタントコーヒーとは比較にならないほど美味しいので、ソロキャンプの時間を利用して本格的なコーヒーを堪能してみてください。
生の豆を買ってきて、自分で焙煎からやるという楽しみ方もあります
\愛用のコーヒー道具(おすすめです)/
お酒
野外で飲むひとり酒もなかなか乙なもの。
いつもより少し良いお酒を準備するのがおすすめです。
焚き火を見ながら、愛車を眺めながら、好きなつまみを食べながら飲むお酒は格別です。
僕のおすすめはウイスキー。理由は渋い感じがしてソロキャンプに合うからです。
ウイスキーの中ではボウモア12年がお気に入りです
何もしない
何もしないをする。
実はこれもソロキャンプの楽しみ方のひとつではなかろうかと思っています。
ここ1週間の生活を思い返してみてください。
時間が空くたびに、惰性でテレビを見たり、スマホをいじったりしてませんでしたか?
嫌なことを無限ループで思い出して落ち込んだりしていませんか?
そんな方は一度、ソロキャンプで全力の何もしないをしてみてください。
自然の音を聞いたり、焚き火を見ながら、ぼーっとしてみるのです。
不思議とそれだけで心も体もスッキリします。
思考が整理されるのでモヤモヤが晴れたり、新しいアイデアが浮かんだりします
ソロキャンプのおすすめ道具【3つ】
僕がソロキャンプツーリングで愛用している道具を3つ紹介します。
バイクで持ち運びやすく、ひとり用として丁度良いものを厳選していますので、道具選びの参考になれば嬉しいです。
- テント
- テーブル
- 焚き火台
テント
ソロキャンプにおすすめのテントは、「コールマンのツーリングドームST」です。
超有名アウトドアブランド、コールマンのツーリング用テント。ブランド物はそれだけで安心感があります。
ソロキャンプに必要な機能と耐久性を兼ね備えていて、ひとりでも簡単に設営できる設計になっています。
収納時はコンパクトなので、バイクへの積載も問題ありません。
テント内は横幅が210センチあり、男性でもゆったりと過ごせ、縦幅は荷物と1人が十分に寝られるスペースです。
テント選びのワンポイントアドバイス
ソロキャンプで使う場合はツーリングドームSTのように「1~2人用」を選ぶのがおすすめ。そうすれば荷物を置くスペースが確保できて、快適に過ごせます。
ツーリングドームSTの一番の魅力は、広くて背の高い前室です。
キャンプでは屋根のある空間は貴重で、雨よけや荷物置き場として非常に重宝します。
ポールを立てて前室の幕を跳ね上げれば、簡易タープにもなる便利な仕様。
ツーリングドームSTは、他にも4つのテントを使ってきた僕が辿り着いた、ソロキャンプテントの最適解です。
このクオリティが1万円台で購入できるので、テントに迷ったらとりあえずこれを買っておけば間違いないです。
このテントについては以下でも詳しく解説しています。
»ソロキャンプのテントにコールマン「ツーリングドームST」をおすすめする理由
ツーリングドームSTは、元芸人でキャンプ系大人気YouTuberのヒロシさんが使用されていたことでも有名なテントです
テーブル
キャンプの質を向上させるのに、テーブルほど影響力のある道具はなかなかありません。
食材や飲み物を置く場所として、キャンプでのテーブルの存在は偉大です。
大きいと荷物になるので、コップと皿が置けるだけのコンパクトなものを選んだほうが使い勝手が良く、バイクの積載も簡単です。
ソロキャンプ用のテーブルでおすすめなのは、キャプテンスタッグのアルミロールテーブル。
ソロなら十分な大きさで超軽量なアルミ製。折り畳めばカバンに入るサイズになりますし、何より安いです。
愛用者も多い、ソロキャンプツーリングの定番商品
焚き火台
前述の楽しみ方で紹介したとおり、ソロキャンプに焚き火は欠かせません。
最近は直火禁止のキャンプ場が多いので、焚き火台は必須アイテム。忘れずに準備しましょう。
僕が長年愛用していておすすめな焚き火台は、「ユニフレームのファイアスタンドⅡ」です。
特殊耐熱鋼メッシュを採用。巻いてたためばカバンにすっぽり入るサイズかつ軽量(500g以下)なので、バイクでも持ち運びやすい設計です。
耐熱鋼メッシュは下からの通気が良く、効率よく燃えるので、初心者でも簡単に焚き火を楽しめます。
最後はメッシュから灰を払い落とすだけ、それだけで後片付けが完了。
使い勝手を究極に突き詰めた素晴らしい焚き火台です
僕が愛用しているキャンプツーリング道具一式は以下で詳しく解説しています。
»11年かけて厳選したキャンプツーリング道具一式を紹介!コンパクトでコスパ抜群なバイク乗り向け製品
ソロ(ひとり)の不安を解消する方法【事前に備える】
最後に、ソロの不安を解消する方法を紹介します。
この記事であなたと出会えたのも何かの縁です。ぜひ事前に備えてソロキャンプツーリングを楽しんでください。
- ソロキャンプの注意点を知って適切に対策する
- 道中のトラブルに備える
ソロキャンプの注意点を知って適切に対策する
ひとりが怖い、もしくは慣れない人は、ファミリー層向けのキャンプ場の選びましょう。
周りにファミリーが多いだけでも、精神的な怖さは軽減されるはずです。
また、ソロキャンプでは防犯も意識してください。
テントから離れる時は(たとえトイレでも)、最低限の貴重品は身につけるようにしましょう。
もちろんバイクのロックも必須。ヘルメットや荷物は付けっぱなしにせず、テント内に収納して盗難防止を心がけてください。
高価なキャンプギアやソロであることは不用意にSNSへ投稿しないほうが得策。今の時代、誰が見ているかわかりません。
ひとつひとつ丁寧に対策すれば、ソロキャンプは決して怖くありません。
僕は50泊以上ソロキャンプをしていますが、怖い思いをしたことは一度もありません
道中のトラブルに備える
ソロキャンプのトラブルは道中のツーリングで起こるかもしれません。
パンク、ガス欠、エンジンがかからない、転倒した、バイクが故障したなど、これら全てひとりで対処するのは大変です。
僕は対処し切れる自信がないので、JAFで事前に備えています。
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トラブルの不安なくソロキャンプツーリングに専念できることを考えれば、利用しない手はありません。
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»JAFに入会する3つのメリットと年会費を実質無料にする方法【会員歴12年のヘビーユーザーが解説】