- ソロキャンプに最適なテントを知りたい
- コストパフォーマンスが優秀なテントを選びたい
- 種類が多くて選べないから買って後悔しないテントを教えて!
バイクツーリングやソロキャンプ用テントとして人気なツーリングドームST。
キャンプ場に行くと高確率で見かけるほどの超売れ筋テントです。
なぜそこまで売れているのか?
ツーリングドームSTのコスパの良さ、必要十分な機能、使い勝手の良い設計など、使用者目線で徹底的にレビューします。
キャンプを始めて15年、何度もテントを買い替えましたが、今はツーリングドームSTに落ち着きました
コールマン「ツーリングドームST」の外観とサイズ・重量
ツーリングドームSTの外観は、バイクツーリングやソロキャンプ用テントとして人気なドーム型です。
テントには、ドーム型、トンネル(カマボコ)型、ロッジ型、モノポール型等があります。
ツーリングドームSTに採用されているドーム型は、小型・軽量、設営の簡易さが特徴です。
サイズや重量、耐水性等のスペックは以下のとおり。
製品名 | ツーリングドームST |
定員 | 1〜2人 |
インナーサイズ | 約210×120×100(h)cm |
収納時サイズ | 約φ19 x 49cm |
重量 | 約4kg |
耐水圧 | 約1500mm |
収納時は車やバイク、自転車で簡単に持ち運べるほどコンパクトながら、設営したときの横幅は210センチと、大型の男性でもゆったりと過ごせます。
コールマン「ツーリングドームST」の特徴(メリット)
コールマン「ツーリングドームST」の特徴(メリット)は以下の5つです。
- 広い前室を搭載
- 出入り口が前後にある(前室、後室あり)
- 設営しやすい
- 雨に耐えられる耐水圧(耐水圧1,500mm)
- コストパフォーマンスが良い
広い前室を搭載
ツーリングドームSTの一番の特徴は前室です。
広くて高い前室は、骨組み(前室専用のポール)があるのでしっかりしています。
荷物や人間が前室内に入れば、直射日光や雨風を防いでくれ、快適なキャンプになること間違いなし。
別売りの「スチールキャノピーポールセット/145」があれば、さらに前幕を跳ね上げて簡易タープを作ることもできます。
この前室があるのとないのとでは、同じキャンプでも快適さが雲泥の差。
別途タープを持っていく必要がないので、荷物もぐんっと減ります。
このコンパクトさ、価格帯でここまで広い前室を備えているテントは多くありません
出入り口が前後にある(前室、後室あり)
地味に便利なのが、前後にある出入り口。
出入りの効率が良く、設置場所の自由度も上げてくれます。
インナーとアウターの間にスペース(前室、後室)があるので、荷物や靴をおく場所として便利に使えます。
前後ともメッシュドアにできるので、通気性は抜群。夏場や換気のときに重宝します。
設営しやすい
骨組みを差し込むだけで固定できるポールポケット式。
インナーはフックでポールにぶら下げるだけのインナー吊り下げ式。
ドーム型かつ設営のしやすい仕様のおかげで、一人でも簡単に設営可能です。
僕の場合、10分もかからずに設営が完了します。
インナー用(黒)と前室用(グレー)はポールとフックの色分けがしてあって一目瞭然。設営時に迷わない設計になっています。
雨に耐えられる耐水圧(耐水圧1,500mm)
ツーリングドームはフライもフロアも耐水圧1,500mmです。
耐水圧とは?
「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。
雨の日に利用する傘の耐水圧は250mm程度と言われているので、1,500mmという数字がかなり高いことがわかりますね。
ツーリングドームST(耐水圧1,500mm)なら、大抵の雨には対応できるという認識でOKです。(ただし、長時間降り続く雨や大雨は少し心配)
コストパフォーマンスが良い
ここまでツーリングドームSTのメリットとして、広い前室を搭載・出入り口が前後にある・設営しやすい・耐水圧を紹介しました。
テントとしては必要十分、いやそれ以上の機能を間違いなく備えていて、価格は1万円台。タイミングがよければ、1万円前半で買えます。
モンベルの「クロノスキャビン 2型」(前室搭載のソロキャンプ用テント)の価格は約4万円です。
※性能はこちらのほうが高いのであくまで参考です
»モンベルオンラインショップ
圧倒的なコストパフォーマンスがこのテントのメリットのひとつです。
特にこだわりがなければ(いや多少のこだわりがあっても)、ツーリングドームSTを買っておけば大きな後悔はしません。
1万円より安いテントには注意!
僕は5千円程度のテントを買い替えながら使っていましたが、今思えばあまり良い選択ではありませんでした。
通気性や耐水性が低く、設営に手間がかかりがちな上に耐久性も悪いので、数年で買い換えなくてはいけなかったからです。
ツーリングドームSTを使い始めて初めて、このことに気がつきました。
コールマン「ツーリングドームST」のデメリット
コールマン「ツーリングドームST」のデメリットは2つです。
- 収納時のサイズが大きい(重い)
- 専用タープが付属しない
収納時のサイズが大きい(重い)
ツーリングドームSTはコンパクトなテントですので、車やバイク、自転車で運ぶなら問題はありません。
しかし、登山等で人力で運ぶ場合、収納サイズや重量はデメリットになりえます。
重量的には、ポールがグラスファイバー製なのがマイナスポイント。(アルミならばさらに軽量可能)
ただし、材質の部分は価格として跳ね返ってくるので、より軽量コンパクトなテントを求めるなら、それなりの価格を覚悟する必要があります。
グランドシートが付属しない
ツーリングドームSTには専用のグランドシートが付属していません。
グランドシートを利用すると以下のメリットがあるため、準備したいところです
- テント底を保護
- テント底からの浸水防止
- 底冷えの軽減
付属していない場合、テントに合うサイズを探すのが少々手間です。
そこでサイズと防水性能、価格を備えたグランドシートを探し続けた、僕の最適解を紹介します。
それは「ロゴスの防水マルチシート」です。
ツーリングドームSTにサイズがぴったりで防水機能もしっかりしています。20回以上はこのシートと組み合わせて使っていますが、全く不満はありません。
コールマン「ツーリングドームST」のQ&A
僕がツーリングドームSTを購入するときに気になった点をQ&A形式で紹介します。
同じ疑問を持っている人の参考になれば嬉しいです。
- 「ツーリングドームST」は2人でも寝られる?
- 「ツーリングドームLX」と何が違うの?
- 初心者でも1人で設営は可能?
「ツーリングドームST」は2人でも寝られる?
寝られます。
僕(身長181cm・痩せ型)と妻(身長163cm・痩せ型)が余裕で寝られます。
しかし、2人が寝る場合、室内に置ける荷物はそこまで多くないことに注意が必要です。着替え+α程度です。
その他キャンプ道具は前室に置くか、車の中に収納することになります。
1人で寝る場合は室内に大抵の荷物が収納できます。
「ツーリングドームLX」と何が違うの?
比較表を作りました。
製品名 | ツーリングドームST | ツーリングドームLX |
定員 | 1〜2人 | 2〜3人 |
インナーサイズ | 約210×120×100(h)cm | 約210×180×110(h)cm |
収納時サイズ | 約φ19 x 49cm | 約φ21 x 49cm |
重量 | 約4kg | 約5.2Kg |
耐水圧 | 約1,500mm | 約1,500mm |
価格差 | ー | +約4,000円 |
ツーリングドームLXは、室内の横幅が60cm、高さが10cm、後室が15cm大きくなります。
後室のサイズアップは、地味ですが使い勝手がかなり向上します。STだと靴くらいしか置けないですが、LXだとクーラーボックスなどが置ける可能性がでてきます。
その分、収納サイズが少し大きくなり、金額も約4,000円高くなります。
1人で使うならSTで十分。2人で使うならSTでも寝られるけどLXの方が快適です(その分、収納サイズと重量がアップ)
「ツーリングドームST+」(新型)は何が違うの?
2020年にツーリングドームSTの新型、「ツーリングドームST+」が発売されました。
これから購入する場合でも、僕なら旧型を選びます。(現在も旧型が購入可能です)
本記事で紹介している旧型との違いは以下です。
- フライシートの素材に「ダークルームテクノロジー」を採用
- フライの耐水圧が3,000mmに向上(フロアは1,500mmのまま)
- 重量がアップ(サイズ変更はなし)
- 金額がアップ(数千円)
ダークルームテクノロジーとは?
日光による室内の温度上昇を抑えるため、夏でも涼しく過ごせます。光も遮断するため、室内は昼間でも暗いです。
個人的な意見ですが、目玉のダークルームに魅力を感じない(室温で困ったことがない、昼間でも暗いのは不便)ですし、そのことで重量と金額が上がるなら迷わず旧型を買います。
夏場の利用が極端に多い人や少しでも雨対策がしたい人は、新型を検討する価値があります
初心者でも1人で設営は可能?
可能です。
キャンプに慣れていない妻で試した結果、付属の説明書を読みながら15分ほどで設営できていました。
これは間違いなく、前述した以下4つの特徴の効果です。
- 骨組みを差し込むだけで固定できるポールポケット式
- インナーはフックでポールにぶら下げるだけのインナー吊り下げ式
- インナーと前室のポールとフックが色分けで一目瞭然
- そもそも設営しやすいドーム型テント
初心者の方が初めて買うテントとしても、ツーリングドームSTは最適だと思います
コールマン「ツーリングドームST」の口コミ
人気のテントなので、TwitterにはツーリングドームSTのレビューが溢れています。
幕張完了🎵
— 臣(NFシン)🇺🇦 (@miomio_nfshin) June 30, 2022
新幕は今更ながらColemanのツーリングドームSTにしたよ✌️
広いし設営めちゃ楽だし何より限定カラーのオリーブが格好いい🥰 pic.twitter.com/ZSLI7oaEUx
ツーリングドームstの前室に机と椅子置いて普通に座ってくつろげるのすげえな pic.twitter.com/J4cgQ3Vwcc
— amashi194 (@amashi194) October 20, 2020
コールマンの「ツーリングドームST」。ポールを立て前室部をタープっぽくしてみた。いい感じで日陰ができますが、テント高が1mぐらいなので、私の身長(180cm弱)では座ると頭はギリギリ。あと、後ろはネットにできるし、テント内上部に通気穴もあるので通気性はかなりいいですね。 pic.twitter.com/03pZhX6wX9
— Hydeon (@nhydeo) July 22, 2018
コールマン「ツーリングドームST」はこんな人におすすめ
ツーリングドームSTは「1〜2人が寝られる完成度の高いテントが欲しいけど、価格は抑えたい人」におすすめです。
前室、出入り口の仕様、設営の手間、耐水圧はどれもお値段以上の水準で、さすが超有名アウトドアブランドのコールマンといったところ。
ただし、ポールの材質や付属品(グランドシートや前室をタープ化するポールが別売り)は価格に見合ったレベルとなっており、高額なテントに比べると見劣りします。
そのあたりが気にならなければ、この価格帯ではトップレベルのテントといえるでしょう。
\愛用者多数!売れ筋テント!/
\前室のタープ化用ポール/
\ツーリングドームSTにピッタリなシート/
その他、11年のキャンプ歴を駆使して厳選したキャンプ道具一式は以下で紹介しています。