この記事では、大型バイクの車検を済ませた僕が「実際に支払った金額と整備内容」をご紹介します。
そんな不安をお持ちの方へ、これから僕の実体験を包み隠さずにお話します。
まずは他人の車検について知ること、なんとなくイメージをつかむことが不安を和らげる第一歩です。
所有しているバイクの種類、年数、走行距離、パーツの消耗具合などによって車検の金額は大きく変わります。あくまでひとつの例であることをご了承ください。
大型バイクの車検費用はいくら?
- 車種:ヤマハXJR1300
- 排気量:1,250cc
- 製造からの経過年数:21年
- オドメーター:26,041km(前回車検時〔2年前〕は15,300km)
結論から言いますね。
今回、僕はバイクの車検代として『72,340円』をバイク屋さんに支払いました。これは、自賠責代や税金、整備代、車検手続きの代行料金等の全てを含んだ金額です。
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれです。僕は「まあ、こんなものかなあ」と思っています(可愛くはないお値段ですが・・・)。
今回はバイク屋さんに車検をお願いしたので整備代や車検代行手数料等がかかっています。全て自分ですればもっと安く済ませることができますが、僕にはそんな技術はありません。
さて、ここからは先ほどの『72,340円』の内訳について詳しくご紹介していきます。
前提として、「僕が今の愛車の状況を見て、必要だと思った整備をしつつ、車検を通すのにかかった金額」だということをご了承ください。いつも同じ整備、同じ費用になるというわけではありません。
ただ、車検(2年に1回の頻度)でやっておいたほうがいいことはほとんど行ったつもりですので、これから初めて車検を受ける方にとっては参考にはなるかなあと思います。
僕が支払ったバイク車検代金の内訳
『72,340円』の内訳は次のとおりです。
【車検に最低限必要な費用】
- 自賠責料金(24ヶ月)や税金等
小計 18,220円(非課税)
【整備費・手数料等】
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- フロントとリアのブレーキフルード交換
- クラッチフルード交換
- スパークプラグ交換
- エアクリーナーエレメントの清掃
- その他、車検時の基本的な点検や対応
- 代行手数料
小計 54,120円(課税)
合計 72,340円
※エンジンオイル代は別途です。僕はレッドバロンのオイルリザーブサービスを利用しています。
参考記事:オイルリザーブについては「必見!レッドバロンでバイクを購入するときに役立つ7つの知識」で紹介していますので、興味のある方はあわせてお読みください。
バイク車検時のおすすめ整備
エンジンオイルとオイルフィルターの交換
エンジンオイルの適切な交換時期はオイルの種類や走り方によって変わるので一概には言えません。
ただ、僕は「3,000kmを走行」もしくは「半年が経過」したタイミングを目安に交換しています。
(エンジン内の)潤滑作用・洗浄作用・密封作用・冷却作用・防錆作用
これは全てエンジンオイルの役割です。それを考えるとこまめに交換し過ぎるくらいが丁度いいかなあと考えています。
オイルフィルター(エレメントとも言います)の交換頻度は、一般的な推奨で言うとオイル交換2回に1回の割合です。車検時が交換時期なら取り替えます。
ブレーキフルード、クラッチフルードの交換
ブレーキフルードはブレーキを動かすために入っているフルード(油)。
クラッチフルードは油圧式のクラッチを動かすためのフルードです。
- 走行距離 10,000km
- 経過時間 24ヶ月ごと
フルードが劣化するとブレーキ(クラッチ)の効きが悪くなるので、僕は車検の時に交換するようにしています。
※ブレーキやクラッチがワイヤー式のバイクもあります。その場合、フルードの交換は不要です。
スパークプラグの交換
スパークプラグは、電流によって火花を散らし、エンジン内で爆発を起こしてエネルギーを生み出す役割をしています。日常的にかなりの負荷がかかっているパーツなので、適切なタイミングで交換しておくべきです。
- 走行距離 5,000~8,000km
プラグが劣化すると、エンジンのかかりが悪くなります。また、エンジンの吹けも悪くなり本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
交換目安の走行距離をオーバーしてしまいがちですが、僕は車検時に交換するようにしています。
エアクリーナーエレメントの清掃(交換)
エアクリーナーエレメントはキャブレターに入る空気をキレイにしてくれるパーツ。適度に交換しなければ、キャブレターの不調、エンジンの不調が起きてしまいます。
- 走行距離 10,000~20,000km
今回はまだ使えそうだったので、清掃のみの対応として交換はしませんでした。
以上、ここまでが今回の車検で僕が行った整備です。
その他にも必要に応じてバイク車検時に検討したほうがいい整備があるのでご紹介しますね。
バイク車検時に検討したい整備
タイヤの交換
タイヤが消耗品なのはもちろんのこと、主材料であるゴムは「生もの」と例えられるほど経年劣化に弱いものです。
タイヤの溝や状態を確認し、必要に応じて交換すべきパーツです。
ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドは、ディスクブレーキに使用されるパーツです。
キャリパーに装着されたブレーキパッドがブレーキローター(ホイールに取り付けられた板)を挟み、その摩擦によってバイクを止めるシステムです。
ブレーキパッド使用すれば摩耗するので、交換が必要。
ブレーキの故障は事故に直結するので、車検時にしっかりとしたチェックし、必要に応じて交換すべきパーツです。
- パッドの残りが1mm以下になったらすぐ交換(それ以前が望ましい)
まとめ
僕が直近に行った車検について書きました。
何度も言いますが、この記事の内容はあくまで一例です。車種や走り方、パーツの消耗具合によって、車検時に必要な整備、費用は大きく変動します。
ただ、車検時に最低限やっておいたほうがいい整備があるのもまた事実です。今回の車検で僕がした整備がそれです。
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- フロントとリアのブレーキフルード交換
- クラッチフルード交換
- スパークプラグ交換
- エアクリーナーエレメントの清掃(交換)
- 【補足】水冷エンジンのバイクに乗ってた時は車検時にクーラント(冷却水)も交換していました
「車検って何をすればいいの?」と迷っている方は、上記の整備を検討してみてください。
また、車検をバイク屋さんに依頼する場合は、プロの目で愛車を見てもらった上で必要な整備についてよく相談してみてくださいね。
無駄な整備をする必要はないですが、愛車の寿命を延ばすためにはケチらないでしっかり整備はしておきたいですね。
お互いバイクライフを楽しみましょう!
▼車検が済んだら内容はメモしておきましょう!
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