
春は新生活が始まる季節、「引っ越しをしたよ」という方も多いはず。
そんな中、「新しくお世話になる“バイク屋”をどこにするか」ということにお悩みではないでしょうか?
「他の人が新しいバイク屋をどうやって見つけているのかを知りたい」
「おすすめのバイク屋の見つけ方ってあるのかなあ」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
「技術があって良心的なバイク屋さんに巡り会いたい」
バイクが大好きなあなたはそのように考えているのではないでしょうか、もちろん僕もそうです。
実は僕、まだ27歳ですが今まで5回以上の引っ越しを経験してきました。
引っ越しのたびに新しいバイク屋さんを探してきたわけですから、それなりに多くのバイク屋さんとお付き合いをしてきたと思っています。
そんな僕が、“今まで出会ったバイク屋さんのこと”や“バイク屋さんを決める方法”をお話しますね。
僕の方法が完全に正解だとは言いません。
ただ、今回初めて引っ越しを経験した方の参考になれば嬉しなあと思っています。
愛車のメンテナンスは自分でやるべき?
僕はバイクの整備が苦手です。
でも、バイクを磨くことには手を抜かない。異変を感じたら直ぐプロに任せる。
このスタイルで7年間、20年落ちのバイクたちをノントラブルで維持できましたよ。整備は僕の今後の課題ですが、できなくてもバイクは乗れます。
要は、愛車がいつも元気でいることが最重要。 pic.twitter.com/eBCUxjC5Eg— ぺけらいふ (@pekelife_jp) 2018年1月25日
「そもそも自分でバイクのメンテナンスができたら、バイク屋さんを探す必要なんてないのでは?」
たしかに、自分ですべてのメンテナンスができるに超したことはありません。
メンテナンス自体もバイクの楽しみ方のひとつですし、トラブルの際にも役立つスキルになります。
この点は今後の僕の課題。
ただ、僕は必ずしも自分でメンテナンスをする必要はないと考えています。
自分でメンテナンスができるようになるためには、費用(工具を買ったり)も時間(勉強や経験したり)も必要なわけです。
無理に自分でメンテナンスをしたために失敗し、余計に費用と時間を浪費するリスクもあります。
「費用と時間はできるだけ“バイクで旅をすること”に使いたい!」
そんな僕の考え方も悪くないような気がしています。
そもそも、一番大切なことは「愛車が常に元気な状態でいてくれること」。
「旅がしたい!」と思ったときに、愛車が万全の状態で待っていることです。
自分でやるか、プロに任せるかはあまり大きな問題ではないと考えています。
ただ、愛車を磨くこと以外のことをプロに任せるという僕のスタイルは、“バイク屋選び”がとても重要になってきます。
- 自分でメンテナンスができなくても焦る必要なんてまったくない
- バイクを磨く(観察する)ことさえしっかりしていれば、バイクは十分に楽しめる!
※磨く以外のメンテナンスはできないながら、20年落ちのバイク3台を7年以上ノントラブルで乗ってきた僕の体験に基づいた意見です。 - ただし、お世話になるバイク屋はしっかり選ぶ
バイク屋の種類ってどんなのがあるの?

僕が今までお世話になってきたバイク屋を分類すると大きく2つのタイプに分けられると思っています。
- 僕がGB250クラブマンに乗っている時にお世話になったバイク屋
- 父が長年お世話になっているバイク屋
→こじんまりとした店舗で、おじさんが一人(もしくは数人)でやっているようなお店
大手チェーン型バイク屋
- 2りんかん
- ライコランド
- ナップス
- レッドバロン
→パーツの品揃えが豊富な大型の店舗が特徴
※レッドバロンはパーツが常に揃っている店舗とは少し違うけれど、全国にある大手チェーンということでこちらに分類しました。
「“個人経営型”と“大手チェーン型”のどちらのバイク屋にするか」で悩んでいませんか?
そんな方へ向けて、2つのタイプ別に僕が感じた特徴をまとめてみます。
“個人経営型”と“大手チェーン型”のバイク屋比較

【“個人経営型”と“大手チェーン型”の特徴比較表】
個人経営型 | 大手チェーン型 | |
---|---|---|
料金のわかりやすさ | △ | ◎ |
料金の相場 | △ | ○ |
相談しやすさ | ◎ | △ |
作業時間 | △ | ○ |
※僕の経験と感覚に基づいて作成しています。参考程度とお考えください。
個人経営型バイク屋
- 距離の近いお付き合いができる
- 柔軟な対応が嬉しい
- 料金設定がわかりにくい
- 作業に時間がかかることがある
個人経営のお店は、常に同じ人が愛車を見てくれる可能性が高いことが一番のポイント。
前回の作業内容から継続して愛車を見てもらえるので、作業内容を正確に理解してもらいやすいです。
また、相談しやすい環境なので細かい意思疎通ができるのも嬉しいところ。
大切な愛車を預けるほうにとって、これは安心感につながりますよね。
周りにバイク乗りの知り合いがいない場合、相談しやすいバイク屋さんは心強い味方になってくれるはずです。
毎回ではありませんが、たまにメンテナンスの技術を教えてくれるバイク屋さんもありますよ。
※僕はチェーンの調整方法を教わったことがあります
(もちろん、チェーンの調整費用はお支払いしました)
ここで僕が大切だと考えていることを少しお話ししますね。
“バイク屋さんの技術や知識”は目には見えませんが、価値あるもの。
きちんと対価を支払うことが大前提だと思っています。
強引に教えを乞う行為は厳禁だと思いますが、対価を払った上でバイク屋さんのご厚意で教えてもらう分にはありがたく勉強させてもらっています。
さて、僕が“個人経営型のバイク屋”のデメリットかなあと思う点について。
僕がお世話になった“個人経営型のバイク屋”は、実際に見積もりをしてもらわないと金額がわかりませんでした。
もちろん、対象が“商品”ではなく“技術”な部分が多いので仕方のないところではあります。
また、“大手チェーン型”と比較すると、若干お値段が高めな場合が多い気がします。
(逆におまけで色々と調整等をしてくれる場合もありますので、一概には言えませんが)
作業時間に関しては、一人もしくは数人で対応していることが多いので、お客さんが溜まっていると作業してもらえるまでかなりの「待ち」が発生します。
パーツも基本的に取り寄せになるので、即日で対応してもらえる作業は少ないように思います。
ただ、パーツの取り寄せに関してタイヤのことに焦点を当てれば、店頭に並んだ在庫ではなく出来たてを取り寄せてくれたりするので、逆にメリットでもあります。
ゴムが主な素材であるタイヤは、生産されてから劣化が始まります。
つまり、使用していなくても時間が経過したタイヤは状態が悪くなるということ。
状態が悪くなったタイヤはグリップ力が落ちたり、乗り心地が悪くなったりします。
よく言われる「タイヤは生もの」という感覚は、持っておいて損はないですよ。
大手チェーン型バイク屋
- わかりやすい料金(工賃)設定
- パーツを店頭で選んで購入できる
(レッドバロンは取り寄せの場合が多い) - 整備士さんが何人もいるので、高回転で作業してくれる
- どうしてもマニュアル的な対応になりがち
(じっくり相談ができない場合が多い)
“大手チェーン型”なら料金表がしっかりと決まっており、それがサイトなどに公開されているので、料金の試算が簡単にできます。
例)オイル交換の工賃 ○○円~
タイヤ交換(フロント)工賃 ○○円~
個人経営型と比べると整備士さんも多いので、即日に対応してもらえることが多いです。
パーツも店舗に在庫がたくさんあるので、購入と取り付けがすぐにできます。
実際にモノを見ながらパーツを選べるのもメリットですね。
僕が、少々“大型チェーン型バイク屋”のデメリットかなあと思う点について。
今まで不満があったことは特にないのですが、“大型チェーン型バイク屋”の整備士さんは多くのお客さんを相手にしなくてはならないので、どうしても一人のお客さん(僕)に割ける時間も少なくなりがちです。
実際にメンテナンスをお願いする前に整備士さんとお話できる時間がなかったりするので、細かいお願いや相談などはしにくい印象です。
(メンテナンス終了後の引き渡しの時にお話しできる場合もあります)
自分に合うバイク屋の見つけ方

- メンテナンスは絶対に自分でしなくちゃならないってことはなくて、バイク屋に任せてもいいんだよ
- でも、バイク屋に任せるなら自分に合ったバイク屋を探す必要があるよね?
- バイク屋には、“個人経営型”と“大手チェーン型”の2タイプがあるよ
- それぞれの特徴を比較してみるね、それぞれこんな特徴があるよ
ここまでお話してきた内容をざっくりとまとめると上のようになります。
では、あなたは2つのタイプのうちどれを選べばいいのか?
僕が思うオススメを書いておきますね。
※あくまで僕の考えですなので、ご自分の感覚を優先してくださいね。
- 必要最低限のメンテナンス(消耗品の交換など)だけをやって欲しい方
→大手チェーン型バイク屋 - じっくり相談しながらメンテナンス(カスタムなどを含む)をして欲しい方
→個人経営型バイク屋
ちなみに僕が今乗っているXJR1300のメンテナンスは、“大手チェーン型バイク屋”のレッドバロンを利用しています。
>>>レッドバロンに関する記事は「必見!レッドバロンでバイクを購入するときに役立つ7つの知識」に詳しくまとめています。
「バイクに乗り始めた頃よりも、バイクに関する知識が増えてきた」
「カスタムには全く興味がないし、愛車が元気な状態を維持できるだけの必要最低限の消耗品を問題なく交換してくれたらいい」
そう考えての選択です。
峠を速く走ったりタイヤの端を使ったりという走り方には全く興味がなく、行きたいところまでのんびりとバイク旅を楽しむことがメインなので、今のところレッドバロンでなんの不満もありません。
「ライコランド」や「2りんかん」も利用してましたが、そのときも全く不満はありませんでしたよ。
“大手チェーン型バイク屋”でも「そろそろこのパーツは交換したほうがいいかも」くらいは教えてくれます。
僕はレッドバロンを利用してると言いましたが、「“個人経営型バイク屋”がいい!」という方もいるかと思います。
実は、僕も実家の近くには長年お世話になっている“個人経営型バイク屋”(今も実家に置いているGB250クラブマンがお世話になっています)がありますし、昔は引っ越しのたびに“個人経営型バイク屋”のお世話になっていました。
最後に僕が考える、良い“個人経営型バイク屋”の見つけ方をお話ししますね。
- 引っ越しをしたらバイクでツーリングをして、できるだけ多くのバイク乗りさんに会ってください
- 「コンビニ」、「2りんかん」、「道の駅」、「ナップス」、「景色の良いところ」、とにかくバイク乗りが集まりそうな場所に行くんです
- そして、バイク乗りさんを捕まえて聞いてください
- 「おすすめバイク屋さんはどこですか?」
- 「どこのバイク屋さんを利用していますか?」
“個人経営型バイク屋”は、“大手チェーン型バイク屋”と比べて、未知数なことが多いので地元のバイク乗りに聞くのが一番です。
僕もバイクに乗り始めた頃は、引っ越しのたびにバイク乗りさんにおすすめのバイク屋を聞きまわっていました。
すると、多くの方からおすすめされるバイク屋が浮かび上がってきます。
そこは基本的に信用できます。
あくまで僕の経験の範囲ですが、この方法で見つけた“個人経営型バイク屋”はどれも良いバイク屋さんでした。
まとめ
なんかバイク乗りって、何年もお世話になっている親密な関係のバイク屋があるイメージがありませんか?
僕もそうだったんですが、実際はそうでもないのかなあって思っています。
僕は引っ越しが多いので付き合いの長いバイク屋さんはいませんが、まあなくても困っていません。
十分に幸せなバイクライフを楽しんでいますよ。
引っ越しをして、「新しくお世話になる“バイク屋”をどこにするか」ということにお悩みの方。
焦らずゆっくり、自分に合うバイク屋さんを見つけてくださいね。
お互いバイクを思いっきり楽しみましょう!