カラスの知識は役に立つ!見分け方と上手く付き合うコツ

カラスを知るメリット

この記事では、「カラス」について書きます。

そうです。外に出ると高確率で遭遇するあの黒い鳥です。

カラスに悪い印象を持っている方は多いのではないでしょうか。

僕もそのひとりでした。でも、今では「カラスさんのことを何も知らずになんとなく嫌っていてすみませんでした……」と思っています。

この記事を読むと、カラスについて少し知識がつきます。カラスは外に出ると会えますから、知識はすぐに活用できます。

外に出る楽しみが増えるので人生勝ったも同然です!

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カラスの種類

2匹のカラス

日本に分布するカラスの種類をご存知ですか?

え、カラスって何種類もいるの?

と思いますよね。

日本には5種類のカラスが分布しています。

日本に分布するカラス

  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス
  • ミヤマガラス
  • コクマルガラス
  • ワタリガラス

スズメより大きくて黒い鳥は全部『カラス(一種類)』だと思っていたら、大間違いですよ。

 

さて、これを知ることができたあなたはとても幸運です。なぜなら、今まで「あー、カラスだ」で終わっていたのが、「お、どの種類だろ?」と考える楽しみが人生に追加されたからです。

意識してカラスを見ると今まで以上に色んなことに気がつきます。(これは後ほど説明します)

外をぶらぶらと歩いているだけでカラスはいますよね。ただの散歩が今までの数倍以上も楽しくなるわけです。

 

とにかく、日本に分布しているカラスは5種類。

そして、最もポピュラーなのが「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」の2種類です。通称、「ブト」と「ボソ」。

これからこの2種類の特徴をお教えしますね。特徴を知っていると2種類を見分けることができますよ。あなたが普段見ているのはこの2種類である可能が非常に高いです。

 

「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の見分け方

ハシブトガラスの特徴と性格

ハシブトガラス
ハシブトガラスの特徴

  • くちばしが太くてアーチ状に弧を描く
  • 「額(ひたい)」に相当する部分が盛り上がる
  • 都市部でよく見かける
  • 「カア、カア」と鳴く
  • 頭を前に突き出し、尻尾をヒョイヒョイと振るようにして鳴く
  • 体の金属光沢が強い
  • 平均的にハシボソガラスよりもひと回り大きい

僕のような素人では見た目で見分けるのはなかなか難しいです(なんとなく見当はつきますが…)。でも、鳴き声や鳴き方を見れば素人でもほぼ確実に見分けることができます。

特にハシブトガラスの「カア、カア」という鳴き声はわかりやすい。音量も大きいですしね。「カラスの声」と聞いて、多くの方が真っ先にイメージする鳴き声のはずです。

 

ハシブトガラスの性格は神経質のようですね。巣を作る時も丸見えになるのは心地が悪いらしく、葉っぱがある常緑樹の高いところに営巣します。

空からゴミ捨て場などを餌場を見つけては降りてきますが、地べたにいるのは落ち着かないようですぐに高い所へ行きたがります。

クルミでも弁当箱でも魚の頭でも、とにかく気になるものはくちばしでガッツンガッツンとつつくので、パワータイプな一面がありますね。

 

ハシボソガラスの特徴と性格

ハシボソガラス
ハシボソガラスの特徴

  • くちばしがやや細くてストレートな感じ
  • 頭はごく普通に鳥っぽい形、「額(ひたい)」もぺたんと平ら
  • 農耕地や河川敷に多い
  • 「ガー、ゴアー」としゃがれ声で鳴く
  • 胸を膨らませてグッと顎を引き、うつむいた姿勢から一気に頭を振り上げて鳴く
  • 体の金属光沢は弱く、少しマットな感じ
  • 平均的にハシブトガラスよりもひと回り小さい

ハシボソガラスは、ハシブトガラスよりは神経質ではなさそうです。スカスカの落葉樹にも平気で営巣します。

地上をてくてくと歩きながら、石をひっくりかえしたり、目の前のものをつついたりしながら器用に餌を探します。

「クルミを道路に置いて、車にひかせて中身を食べる」、これはカラスがやる賢い行動として有名な話。実は、ハシボソガラスがする行動です。

その他にも、煎餅を水に放り込んでちぎりやすいように工夫したりと、ハシブトガラスに比べるとハシボソガラスはテクニックタイプです。

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カラスは可愛い鳥だ

首をかしげるカラス

この記事は、松原始さんが書いた「カラスの教科書」を参考にして書いています。

カラスの見分け方はもちろん、カラスについてとても詳しく書かれている本です。楽しくてスラスラと読めるので、カラスに興味が出てきた方はぜひ読んでみてくださいね。

さて、ハシブトガラスとハシボソガラスの特徴や性格をお話したところで、「カラスの教科書」に出てくるカラスにまつわる可愛い(面白い)エピソードをご紹介します。

ハシブトガラスは地面に注意を向けている。おにぎりの一部みたいなものが落ちているのだ。ひょいと地上に舞い降りると、ぱくっとくわえて地面を蹴り、元の枝、ではなくて引き返さずに別の枝に止まった。そこに雛がいて、ぱかーっと赤い口を開けて餌をねだった。ハシブトガラスはその口の中にくちばしを突っ込もうとし、直前で動きを止めると、じーっと雛の顔を見た。まず左目で確かめ、次に右目で確かめ、体を引いて両目で見た。そして雛のすぐ右にはハシボソガラスがいて、凍りついたように自分を見ていることに気づいた。慌てて振り返ると、自分の縄張りは背後。そう、餌に気を取られて、隣の縄張りに入り込んだ上に、よその子にご飯をあげるところだったのである。

引用元:「カラスの教科書」松原始

この後、大慌てで飛んで帰るハシブトガラスの背中に向かって、ハシボソガラスの怒声が響きます。

なんかおっちょこちょいというか、間が抜けているというか……カラスのイメージが変わるエピソードではないでしょうか?

「まず左目で確かめ、次に右目で確かめ、体を引いて両目で見た」なんて、「あれ、こいつらうちの子じゃなくね?」というセリフと一緒に想像したら笑えてきます。

ハシボソガラスのほうも、自分より大きくて知らない奴が急に現れて、自分の子供に餌をあげようとしているのですからそりゃ驚きますよね。

その他にも、「ハシブトガラスとハシボソガラスの子供が入れ替わって、親ガラスが混乱するエピソード」や「自分の奥さん(雌)を他のカラスと間違えて威嚇してしまうエピソード」など、今までのカラスの印象をガラリと変えてくれるお話が「カラスの教科書」には盛りだくさんです。

 

カラスと言えばゴミを漁っている姿や死体に群がっている姿がイメージされがちですよね。怖かったり、死を連想させたりとマイナスイメージが強い鳥のような気がします。

まあそもそも、それすらもカラスからすれば「明日のために今日も食う」という生物としてごく当たり前の振る舞いをしているだけなのですが……。

僕はカラスについてあまりにも無知すぎました。こんなにも身近にいる生き物なのにも関わらずです。

 

ちなみに、カラスが人間を襲うことは基本的にありません。

カラスというと、「怖い」「襲ってくる」というイメージが非常に強いようだ。だが、「何もしていないのに急に」襲ってくる、という例は滅多にない。本当に身体的接触を伴う「攻撃」も滅多にない。その攻撃によって怪我をすることもあまりない。慌てて転ぶ方が危険だ。

引用元:「カラスの教科書」松原始

たしかに、ゴミを荒らしたり、農作物を食べてしまったりと、人間に全く危害を加えないかといえば、そういうわけではないと思います。

ただ、「カラスは悪、即排除」は違うかなと思ったわけです。人間とカラスが一緒に暮らしていくためにカラス目線に立つことも必要かなと。

 

カラス対策と上手い付き合い方

注意点のイメージ

ここからはカラスと人間が仲良くやっていく方法について考えてみます。

人間にとってカラスの存在が一番厄介に感じる時はどんなときか?

おそらく、ゴミを荒らされる時だと思うんですよね。東京都はゴミ問題もカラス対策として位置付けているくらいですから。

 

「カラスの教科書」によると、

  • モノをぶら下げて怖がらせる
  • 光モノで追い払う
  • 磁気パワーで追い払う
  • 黄色で追い払う

これ全部、カラスにはあまり効かないらしいです。つまり、カラスに特効薬はないということ。

今のところ、最も確実な方法は「物理的に、カラスがゴミに触れない状態にする」というものだ。

引用元:「カラスの教科書」松原始

簡単なのはゴミにネットを被せる方法である。次がゴミバケツ、そして大掛かりだが完全に覆われたゴミ置き場という事になるだろう。

引用元:「カラスの教科書」松原始

 

ちなみに、僕が今住んでいるアパートは、完全に覆われたゴミ置場。カラスの被害はありません。

以前住んでたアパートは折り畳み式の回収ボックスだったので、誰かがきちんと閉めなかったためにカラスにゴミを撒き散らかされて大変だったことが一度だけあります。

カラスと上手く付き合っていくためには、ゴミの捨て方には気を使おうということですね。

個人的にはカラスが好きになってきたので、餌となるゴミにありつけなくすることに少し心が痛みますが、こればっかりは仕方ありません。

 

なぜカラスを知ると人生勝ったも同然なのか?

幸せなイメージ

さて、カラスの種類、代表的な種類の見分け方、カラスの可愛いエピソード、カラス対策についてお話してきました。

カラスのイメージが変わった方、興味をもった方も少なからずいるのではないでしょうか。

カラスなんて今まで飽きるほど見てきたはずです。でも、それはただ「見て」ただけ。

でも、これからはカラスを「観る」ことができますよね。種類を考えたり、自分の目の前にいるカラスの過去や未来を想像したり……これって楽しくないですか?

知識があるということはそういうことなんだと思っています。知識があることで見えないものが見えてくるんです。他の人には見えていないものが、自分には見えてくるんです。

カラスはこれからの人生で何度も目にするでしょう。これから僕たちは、外に出るたび、カラスに出会うたびにワクワクできるわけです。

ほら、「人生勝ったも同然」ですよね?

 

旅とカラス

バイクの上のカラス

9年前の写真、ハシブトガラスだと思われる

このブログは旅とバイクが主なテーマです。なので、最後にカラスを旅に絡めたお話をしたいと思います。

ハシブトガラスとハシボソガラスがポピュラーな種類だというのはお話しした通りです。

散歩をしてみたところ、僕の家の周りではハシブトガラスもハシボソガラスも生息していました。

カラスを探しながら散歩をするのは想像以上に楽しいものです。今後もバイクツーリングのついでにカラスの観察を続けようと思います。

 

旅が好きだと広い範囲を探すことができますね。

ポピュラーな2種類だけではなく、日本に分布する他の3種もこの目で見たいと考えているところです。

特にワタリガラスはこの目で見てみたい。世界最大のカラスであり、世界中の神話に登場する、神秘の鳥です。日本では北海道の道東・知床でしか見られないとのこと。

日本で見れるじゃないか……神秘の鳥、見てみたい。

カラスについて知ったことでツーリングや旅の楽しみが増えました。

 

とりあえず、双眼鏡は必須アイテムですね。

倍率が高い方が良いと思っていましたが、調べるとそうではないことがわかりました。一般的に手持ちの限界と言われる10倍ですら、慣れた人以外は手ブレで上手く見えない恐れがあるとのこと。

僕は双眼鏡の初心者なので、8倍くらいが丁度いいです。

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