【XJR1300レビュー】現オーナーが長所と短所を徹底解説!おすすめ年式は98年式(RP01J)です

  • XJR1300のメリットとデメリットが知りたい
  • 年式ごとのXJR1300の違いとおすすめを教えてほしい
  • XJR1300を買っても後悔しない?

この記事はそんな人に向けて書きました。

XJR1300に乗り始めて6年が経過します。

北海道も含めた日本各地、それなりの距離をこのバイクでツーリングしてきました。

この記事ではその経験を活かし、現オーナーとしてXJR1300を紹介します。

XJR1200との違いから長所と短所、年式ごとの違いやおすすめ年式までを徹底的に解説するので、この記事を読むだけでオーナー並みにXJR1300を知ることができます。

ぺけらいふ
ぺけらいふ

結論だけ言うと、XJR1300は最高のバイクです!

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XJR1300とXJR1200の違い

XJR1300は、XJR1200の後継モデルとして1998年に発売。生産終了(2015年)までの約17年間、長く生産され続けた車種です。

エンジンの冷却方式は空冷式で排気量は1,250cc。当時ネイキッドで空冷のバイクとしては日本最大の排気量でした。

XJR1300の魅力は後述するので、まずは先代のXJR1200との違いを見てみましょう。(個人的に注目した違いのみ抜粋します)

  • 排気量が1188㏄から1250ccにアップ
  • エンジンにメッキシリンダーと鍛造ピストンを採用
  • タイヤサイズが【130/70/R17・170/60R17】から【120/70R17・180/55】に変更
  • メーターが電気式にグレードアップ(液晶ディスプレイに時計、オド、トリップが表示)

顕著な違いはエンジンです。

両方乗って比較した感想は、『見た目は似てるけど全くの別物』です。

XJR1300とXJR1200の違い体感レポート

父が長年XJR1200に乗っているので、僕のXJR1300と乗り比べました。

XJR1300のほうが低速トルクが明らかに太くなっています。そのためエンジンをあまり回さずに60km/hまで加速できます。

一方でXJR1200はある程度エンジンを回しながら60km/hまで加速します。3000回転くらいからトルクが立ち上がってドンっと加速するのが印象的でした。

たった62㏄の排気量差とは思えないほどの明確な違いです。ただし、キャラクターの違いなので、どちらが良いというものではありません。

街乗りを含め乗りやすいのはXJR1300、ある程度エンジンを回しながら楽しめるXJR1200、と言えます。

サイズ感や操作性の違いは、(僕のレベルでは)あまり感じません。

外観もほぼ同じ。強いて言えば、後ろから見たときはXJR1300のほうがテール部分にボリュームがあってカッコいいです。

XJR1300のメリット

メリットのイメージ

XJR1300に6年乗って感じたXJR1300のメリットは以下6つです。

ここで紹介するのは、XJR1300全年式共通のメリットです

  • 見た目が美しい
  • 音で楽しめる
  • 乗りやすい(ハンドリングやシートが優秀)
  • 旅バイクとして使える高い積載性
  • 耐久性が高く長年乗れる
  • 燃費が良い

見た目が美しい

「バイク選びで最も重要なのは見た目」、僕はそう考えています。

後で欠点が見つかっても見た目が好きならある程度は許容できるので、結果的に後悔しにくいからです。

その点、XJR1300の見た目は『美しい』の一言。

タンクとテール、エンジンのボリュームがあり、対照的にシートなどの中央部がくびれている絶妙なデザイン。

流れるような曲線系のアウトラインには造形美すら感じます。

また、豪華で上質な各パーツが最高に美しく、十分な所有感を感じさせてくれます。

ぺけらいふ
ぺけらいふ

何年経っても見飽きず、ツーリングの合間にぼーっと見惚れています

XJR1300の空冷エンジン部のアップ画像

1250ccの空冷エンジンは、迫力のある大きさと側面に綺麗に並んだフィンが特徴。

走行風でエンジンを冷やすという役割を果たしている空冷エンジンのフィンは、まさに機能美。デザイン要素の強い水冷エンジンのフィンとは存在意義が全く異なります。

排ガス規制や効率の面で、主流が水冷エンジンになった昨今だからこそ、この存在感に溢れた空冷エンジンには大きな価値があります。

XJR1300の上質な各パーツ例|オーリンズのリアサス

XJR1300はメーターまわりやシートなど各パーツにこだわりが感じられます。

中でも目を惹くのは、純正で装着されているオーリンズのリアサス

高品質・高精度・高価なオーリンズを採用したことからも、XJR1300での走りの体感を良くしようとするヤマハの熱意を感じます。

オーリンズは性能の良さだけではなく、ドレスアップとしても人気の商品。黄色く輝くリアサスは見た目の向上にも貢献していて、所有感を満たしてくれます。

音で楽しめる

XJR1300は、音でも楽しめるバイクです。

  • エンジン音
  • エンジン停止後の金属音
  • マフラー音

まず、エンジンを回したときのスムーズでシルキーなエンジン音

低速域でも高速域でも心地よくアクセルを開けることができます。

続いて、エンジンを停止した時の「キンッキンッ」という独特の金属音

この音が良く聞こえるのも大排気量空冷エンジンの特徴です。休憩中、この音を聞きながらXJR1300を眺める時間はまさに至福。

そして、排気音

98年式の純正2本出しマフラーは、聞いていて心地良い重低音です。うるさくないけれど、静かすぎない絶妙なサウンドです。(これは妻も同意見)

バイクは音の塊ですが、XJR1300から発せられる音はどれも上質で心地良いです。

乗りやすい(ハンドリングやシートが優秀)

北海道ツーリング(最北端)

XJR1300が乗りやすいと感じるポイントは以下です。

  • ハンドリングが優れている
  • お尻が痛くならないシート
  • 法定速度でもストレスがない仕様

ハンドリングが優れている

ハンドリングのヤマハと言われるだけあって、XJR1300は非常に曲がりやすく、走りやすいです。

少しのハンドル操作(体重移動)で車体が曲がりたい方向にスムーズに進んでいくイメージ。

比較対象はこれまで所有したGB250(ホンダ)、ZRX400(カワサキ)です。

XJR1300に乗り換えた時、排気量や車体が大きくなったことで操作に苦労すると思いきや、そんなことは一切ありませんでした。

むしろ走り出してしまえば、これまでのバイクの中で(トルクの強さもあって)XJR1300が一番乗りやすいです。

お尻が痛くならないシート

平らで幅広く、程よい弾力性のあるシートは、疲労が溜まりにくいです。

経験上、下道を500km走ってもお尻が痛くなりませんでした。(GB250、ZRX400では300kmも乗ると後半はお尻が痛くて休憩が頻発していました)

長時間乗ることが多いなら、このシートの良さを強く感じるはずです。

法定速度でもストレスがない仕様

XJR1300が素晴らしいのは、動き始めの加速で「この辺でいいかな」とアクセルを戻したところが法定速度なところです。

(僕の体感で)エンジン音や振動などが心地良いところが法定速度あたりなんですね。

もちろんリッターバイクなので加速が欲しい時は、欲しい分だけスムーズに加速します。

「能ある鷹は爪を隠す」じゃないですが、速度超過を自然に抑制して低速でもゆったりストレスなく走れる、XJR1300は稀有な大型バイクだと感じます。

旅バイクにもなる高い積載性

バイクの積載例

ネイキッド型かつ平坦幅広なシートを備えるXJR1300は、積載性能も高いです。

上の写真は北海道ツーリング時のもの。

7泊8日分の荷物(キャンプ道具含む)が余裕で積載できました。

また、リア部分に積載用のフック掛けが多数あるので、ゴム紐とツーリングネットを使ったアナログな積載方法にも十分に対応しています。

ぺけらいふ
ぺけらいふ

長期旅の相棒としても心強いバイクです!

北海道ツーリングのやり方は以下に詳しくまとめています。北海道は本当に最高なので、興味のある方はぜひ北海道の大地をバイクで走ってみてください。

»【完全保存】北海道ツーリングのやり方を徹底解説!日程、費用、持ち物、ルートの詳細まで公開

XJR1300はキャンプも似合う

呼人浦キャンプ場とバイク

荷物が積載しやすいXJR1300は、キャンプツーリングにも行きやすい。

テントとバイクを並べたときの絵は最高です。

キャンプツーリングのやり方や道具については以下に詳しくまとめています。
»キャンプツーリングのやり方と持ち物を初心者向けに徹底解説!【完全保存版】

長年乗れる耐久性の良さ

僕は、ヤマハXJRの耐久性に絶大な信頼を置いています。

理由は2つ。

  • 父のXJR1200は20年以上、10万km以上をノントラブルで走り続けている
  • 僕のXJR1300は約20年落ちの中古で購入して6年、2万km以上をノントラブルで走り続けている

いずれも日頃のメンテナンスが前提ですが、手をかければきちんと答えてくれるバイクだと感じます。

僕がしているメンテナンスは以下で詳しくまとめています。難しいことや特別なことは一切していません。
»バイクメンテナンスって何をすればいいの?初心者でも簡単にできる整備まとめ

燃費が良い

XJR1300の燃費は悪くないと感じます。

僕が乗っている初期型の情報にはなりますが、空いてる道のツーリングで16km/l以上、街中でも13km/lは滅多に切りません

キャブレター式、1250cc4気筒空冷エンジン、250kg以上であることを考えると、まあまあ頑張っているほうだと思います。

FI式の後期型であれば燃費はもっと良いはずです。

以前乗っていたZRX400の燃費はツーリングでも14km/lくらいでした。XJR1300のほうが明らかに燃費がいいです。

XJR1300のデメリット

デメリットのイメージ

XJR1300に乗っていて感じるデメリットは以下の2つです。

  • デカくて重い
  • エンジンが熱い

デカくて重い

僕が乗っている98年式は「全長 2175mm×全幅780mm×全高1115mm」かつ「約250kg」です。

数字だとわかりにくいですが、実際に見ると圧迫感があるし、重いです。(実際、大型バイクの中でも大きい部類)

そのためエンジン停止時の取り回しは楽ではありません。

また、簡単にUターンできないので、思いつきで細い脇道に入って楽しむようなツーリングにはやや不向きです。

車体が重くバランスを崩すと立て直しづらいので、ダート道にガンガン入っていけるバイクでもありません。

ぺけらいふ
ぺけらいふ

とはいえ、脇道やダートが完全不可能ではありません。(僕もたまにXJR1300で脇道やダートを走ります)

不動などのトラブルに備えて、僕は10年以上、JAFに加入しています。

安心してツーリングに集中できるので、自信を持って全てのバイク乗りにおすすめできます。

JAFのメリットや年会費が実質無料になる方法は以下で詳しく解説しています。

JAFのメリット

JAFに入会する3つのメリットと年会費を実質無料にする方法【会員歴12年のヘビーユーザーが解説】

エンジンが熱い

オイルクーラーを装備しているとはいえ、大排気量の空冷エンジンです。

エンジンはとても熱くなります。(特に夏の渋滞にハマるとしんどい)

ズボンを履いていてもエンジンに触れると「熱っ!」ってなります。

ただしこれは自分が我慢すればいいだけですし、逆に空冷エンジンの醍醐味だと考えればメリットですね。(冬は暖かいですし)

XJR1300のおすすめ年式は初期型(RP01J)

ぺけらいふのXJR1300

僕は、XJR1300の生産終了(2015年)後の2017年に、中古で98年製(初期型RP01J)を買いました。

つまり全年式を比較した上で、あえて初期型を購入したことになります。

というわけで個人的には、XJR1300は初期型(RP01J)がおすすめです。その理由をお話しします。

XJR1300の年式ごとの違い

XJR1300は何度も仕様が変更されているので、その違いを簡単に見ていきましょう。

年式によって何が変わったのか、個人的に注目した箇所をピックアップしました。

1998年(RP01J)
・初期型
・フロントブレーキにブレンボを搭載
・XJR1200由来のタンク形状
2000年(RP03J)
・ブレーキがブレンボから住友製のモノブロックブレーキキャリパーに変更
・ディスクローターを320mmから297mmに小径化
・タンク形状が変更
2003年(RP03J)
・1本出しマフラーに変更
・新作メーター採用
2006年(RP17J)
・FI化
・最高級グレードのオーリンス製リアサス採用

XJR1300初期型(RP01J)がおすすめな理由

初期型がおすすめな理由は見た目です。

燃費も含めた性能面は後期型のほうがいいです。

しかし、冒頭でもお話ししたとおり、バイクは見た目が気に入ったものを買うのが正解だと思っています。

先に紹介したとおりXJR1300は、生産中に何度もマイナーチェンジがされ、外観もかなり変わっています。

僕のお気に入りポイントは以下です。

  • タンク形状
  • ブレンボのブレーキ
  • 大きなブレーキディスク
  • 純正2本出しマフラー
  • 銀色のエンジン
  • キャブレター式

タンク形状

車庫と愛車のXJR1300

初期型はXJR1200由来のタンク形状です。

僕はこの背が低くてぽてっ(どっしり)とした、大型らしく落ち着いた印象のあるタンク形状が好きです。

2000年で変更されたので、それ以降は背の高いスポーティなタンク形状になってしまいます。

ブレンボのブレーキ

初期型はブレンボが搭載されています。

ブレンボ特有の金色・赤字が前輪に付いているとカッコいいです。

2000年以降はブレンボではなく住友製のモノブロックブレーキキャリパーになります。高性能で評判がいいようですが、個人的にブレーキ性能に不満がないので、見た目も良いブレンボのほうが好きです。

大きなブレーキディスク

初期型のブレーキディスクは大きくて迫力があります。

2000年に軽量化のため小径化されましたが、僕は重くてもよかった(走りの細かい違いにあまり興味がない)ので初期型の大きくてカッコいいブレーキディスクが気に入っています。

純正2本出しマフラー

北海道ツーリングの写真

XJR1300の純正2本出しマフラーは最高です。

カッコいい、音もいい。

2003年に2本出しマフラーではなくなりました。

実は最も好きな部分で、「XJR1300に乗るなら絶対2本出し!」と決めていたので、その時点で後期型は選択肢にありませんでした。

銀色のエンジン

XJR1300エンジン部

初期型のエンジンは銀色です。

後半は黒になったので街中で見かけるXJR1300のほとんどは黒色エンジン。

個人的には、いかにも「鉄の塊」という印象がある銀色のほうが好みです。

銀色エンジンは相対的に数が少ないので、他の人と被りにくくて気に入っています。

ちなみにXJR1200は黒色エンジンなので、1200と1300の期間を合わせても銀色エンジンが生産された期間はかなり短いです

キャブレター式

あまり見た目には関係ないかもしれませんが、初期型が「空冷キャブ」なのも気に入っています。

バイクは不便を楽しむ乗り物なのでアナログでなんぼ、だと思っています。

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まとめ|ヤマハXJR1300はおすすめのバイクです

XJR1300自体のメリットは以下5つ。

  • 見た目が美しい
  • 音で楽しめる
  • 乗りやすい(ハンドリングやシートが優秀)
  • 旅バイクとして使える高い積載性
  • 耐久性が高く長年乗れる

逆にXJR1300で感じるデメリットは以下の2つです。

  • デカくて重い
  • エンジンが熱い

XJR1300で個人的に、おすすめな年式は初期型(RP01J)です。

理由は見た目がカッコいいから。タンク形状、ブレーキまわり、マフラー、エンジンのどれをとっても初期型が一番好みでした。だから、生産終了後の全年式を買える条件であえて初期型を中古で購入しました。

XJR1300の購入を検討している方、とても良いバイクなので買って後悔はしません。

生産が終了していますが、中古以市場に状態の良いものがたくさんあります。

良好な中古バイクの買い方は以下で詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
»中古バイクの不安解消!選び方、メンテナンス、トラブル対処法【20年落ち3台に乗った結論】

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