北海道に移住して2年が経過しました。
批判を恐れずに言うならば僕はいま、
- バイク乗りにとって北海道は住むのではなく通う場所かもしれない
と思っています。
これは僕の個人的な見解ですし、これが正解だと言う気はまったくありません。
ただ、「本州暮らしが長かったバイク乗りが、北海道に住んでみて何を感じたのか」を実体験に基づいて話せる人は、そう多くないはず。そんな僕の強みを活かして、正直に書いていこうと思います。
この記事は、北海道を悪く言うことが目的ではありません。
むしろ、本州から北海道ツーリングに行きたくなるような内容になるはずです。バイク乗りにとって北海道が聖地なのは間違いないですからね。
この記事は、「もう北海道なんて嫌だ…」とベソをかきながら書いているものではありません。僕なりに満喫しています。ただ、「バイク乗り」の視点だけで考えた場合に「北海道は通う場所かもなあ」と思いました。「本州から北海道ツーリングに来てね」というメッセージだと捉えて頂けると嬉しいです。
北海道には「慣れ」たくない
「バイク乗りにとって北海道は住むのではなく通う場所かもしれない」と僕が思っている一番の理由は、
- 通うほうが北海道の魅力に感動できる
からです。
言わずもがな、北海道には魅力がたくさんあります。
例えば……
- 広大な景色
- 信号がなくて波打つ直線の道
- 美味しい食事
- 念願のセイコーマート
などなど。
どれも素晴らしいですが、北海道に住んで2年が経過した僕にとっては、当たり前になりつつあります。
本州から北海道に通っていた頃は、セイコーマート（ご当地のコンビニ）のオレンジ色の看板を見ただけで、
としみじみ、幸せな気分に浸っていました。
コンビニですらそんな気分になるので、北海道の絶景や信号のない道をバイクで走り出した時の感動は、凄まじいです。
みたいなことを、ずっとヘルメットの中で叫んでいました。
……でも、それは過去の僕です。
北海道に住んでいる今、もちろん本州と比較して「北海道は恵まれているなあ」とか「やっぱり北海道はいいなあ」と感動こそしますが、あの吹き上がるような感覚はもう感じられません。
なぜなら、ずっと北海道にいるからです。それが当たり前になってしまったからです。
悲しいかな、人間は慣れる生き物なんですね。
仕事で忙しい平日があるからこそ休日のあの解放感が堪らなく幸せなように、普段から本州でちょっとした不満を抱えているからこそ北海道の魅力に感動するのだと知りました。
北海道を最大限に楽しむための条件は、「北海道に慣れていないこと」なのかもしれません。
バイク乗りにとって北海道の冬は長い
バイク乗りにとって、北海道ほど極端な土地はないと思います。
シーズン中はまさに聖地ですが、その帳尻を合わせるかのように約半年は雪のためバイクには乗れません。北海道に住むバイク乗りのほとんどは、例年11月下旬から4月初旬までバイクを冬眠させています。
バイクに乗れる時間が圧倒的に短くなるのは、北海道住みのツラいところです。
正確に言うと、年越しを宗谷岬で過ごされるバイク乗りさんもいますし、郵便屋さんはチェーンを巻いたカブで走り回っておられます。不可能ではないですが、簡単なことではありません。冬用の装備も必要なので、僕の愛車であるXJR1300で、雪道を走るのはまず無理です。
その点だけで言えば、一年中バイクを楽しめる本州（雪が降る地域を除く）は、有利です。つい先日（1月）、関西にいる父からツーリングの実況写真が送られてきて「うわー、いいなあ」と思ったところです。
本州で年中走って、最高のシーズンだけ北海道に通うバイクライフ。それも悪くはなかったなあ、と今の僕は思っています。
本州のバイク乗りこそ北海道ツーリングへ！
僕が北海道に住むようになって、
という言葉をたくさんもらいました。
確かに僕は北海道を楽しんでいますが、バイクだけで言えば本州に住むメリットはたくさんあったと感じるようになっています。隣の芝は青いというやつですね（笑）
以上の理由により僕は、
- バイク乗りにとって北海道は住むのではなく通う場所かもしれない
と思っています。
だからこそ、北海道以外にお住いの方が、
- そこに住んでいるヤツよりも北海道を楽しめるなら、ちょっとツーリングをしに行ってやろうかな
と思って頂けたら、この記事を書いた甲斐がありました（笑）
40年ほど前（僕の父の時代）は、今よりもっと多くのバイク乗りが北海道に集結していたらしいです。バイク乗り同士の交流も盛んで、宿も多くて、それはそれは楽しかったとのこと。
もうそんな時代じゃない、と言われればそこまでですが、そうなればバイク業界が盛り上がっていいなあ、なんて思っています。シーズンの北海道にバイク乗りさんがたくさん集まると、きっと楽しいですよね(^ ^)
というわけで、ぜひ北海道ツーリングにいらしてください！
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