「北海道ツーリングのフェリー利用方法【航路選択、予約、持ち物、乗船手順】」という記事では、「北海道にフェリーで行く方法」について書きました。まだ読んでいない方は、そちらもチェックしてみてくださいね。
さて、この記事では「どのフェリーを選ぶか」という点にスポットを当てます。
本州から北海道に向かうフェリーの航路ってたくさんあって悩みますよね。
そんな悩みを解決するヒントとして、これから2つの航路を比較してみます。いずれも関東圏から北海道ツーリングへ向かう際に多くの方が利用する航路です。
- 新日本海フェリーの「新潟⇒小樽」航路
- 商船三井フェリーの「大洗(茨城県)⇒苫小牧」航路
両方を利用したことのある僕が、それぞれのメリットとデメリットをまとめますね。どちらを選ぶか迷っている方はぜひ参考にしてください。
また、比較する視点や考え方は、この2つに限らず、あなたが航路を選ぶ時の参考になるはずです。
「新潟⇒小樽」と「大洗⇒苫小牧」航路はここが違う
「新潟⇒小樽」 (新日本海フェリー) |
「大洗⇒苫小牧」 (商船三井フェリー) |
|
---|---|---|
料金 | ○ 比較的安い | × 比較的高い |
運航ダイヤ | ○ 魅力的な早朝到着あり | △ いずれも午後以降の到着 |
出発港までのアクセス | × 関東からは少し遠い | ○ 関東からアクセス良好 |
フェリー内の設備 | ○(綺麗な新造船あり) | ○(綺麗な新造船あり) |
僕が感じた違いを簡単な表でまとめてみました。
※あくまで僕の個人的な意見ですので、参考程度にご覧ください。
それでは項目ごとに詳細にお話ししますね。
フェリーの運賃が安いのはどっち?
上記の表では、“「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)のほうが安い”という結果になっています。
実際に僕が払った費用の内訳を公開しますね。
今回の実績データは下記の条件で算出しています。
- 「新潟⇒小樽」、「大洗⇒苫小牧」のいずれも新造船に乗船したとして算出
- 期間によって料金が変動するので、“一番安い期間A”で算出
- 部屋のクラスによって料金が変動するので、“一番安いクラス”で算出
※「新潟⇒小樽」の新造船(らべんだあ/あざれあ)はツーリストA(専用ベッド)が一番安いクラス - バイクは、750㏄以上を載せた場合で算出
- インターネット割引等の割引は加味していません
「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)の運賃(例)
ツーリストA(専用ベッド)¥8,630
バイク(750㏄以上) ¥8,430
合計
¥17,060
乗船したのは新造船の「らべんだあ/あざれあ」です。
運行ダイヤは……
- 新潟発(11:45)⇒小樽着(翌日04:30)
「大洗⇒苫小牧」(新日本海フェリー)の運賃(例)
ツーリスト(相部屋) ¥8,740
バイク(750㏄以上) ¥16,460
合計
¥25,200
乗船したのは新造船の「らべんだあ/あざれあ」です。
運行ダイヤは……
- 大洗発(19:45)⇒苫小牧着(翌日13:30)
【総評】「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)のほうが安い!
様々な変動要素があるので全ての場合に当てはまるわけではないかもしれませんが、僕の認識では“「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)のほうが安い”です。
と、思いますよね。
実際に行ってみてわかったのですが、「横浜市⇒新潟」までの高速料金、ガソリン代を合わせても、“「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)のほうが5千円ほど安かった”です。
- 「とにかく安く北海道までフェリーで行きたい!」という方
→ 新潟港まで下道で行けば、かなり北海道までの移動費を節約することができるはずです。
北海道ツーリングに最適なフェリーの運行ダイヤはどっち?
本州から北海道ツーリングに行く方は、学校や仕事を調整して、ギリギリのスケジュールを組んでいる方が多いのではないでしょうか。
つまり、時間は上手く使いたいですよね?
そこに重点を置くなら、僕は“「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)”がおすすめだと思います。
理由は……
- 新潟発(11:45)⇒小樽着(翌日04:30)
上記の運行ダイヤがあるからです。
一方、比較対象の「大洗⇒苫小牧」(新日本海フェリー)には、午後以降に北海道に到着する便しかありません。
せっかくの北海道ツーリング初日が午後からの出発となると、ほとんど宿泊地に直行するだけになってしまいます。これでは限られた時間を有効活用できないかもしれません。
そう考えると、早朝4:30に小樽に到着する「新潟⇒小樽」(新日本海フェリー)は、大いに検討する余地があります。
実際にこの運行ダイヤを利用して北海道ツーリングをした僕は大満足でした。旅の初日に小樽から東へ向かって突っ走り、知床などの道東エリアをゆっくりと満喫できました。
実際の北海道ツーリングのルートや全費用は「【完全保存】北海道ツーリングのやり方を徹底解説!日程、費用、持ち物、ルートの詳細まで公開」に記載してますので、あわせてお読みくださいね。
- 「とにかく効率的に時間を使って北海道ツーリングを楽しみたい!」という方
→ 北海道ツーリングの初日を満喫するならフェリーの運行ダイヤに注目です!
出発港までのアクセスが楽なのはどっち?
関東からの出発と仮定した場合、出発港までのアクセスが楽なのは断然“「大洗⇒苫小牧」(新日本海フェリー)”です。
関東圏から考えると、乗り場までの距離が違います。
- 「出発港までさくっと気楽に行きたい」という方
フェリー内の設備が良いのはどっち?
フェリー内の設備はどちらも大差はありません。どちらも快適な船旅ができました。
強いて言うならば、新日本海フェリーの「新潟⇒小樽」の“新造船らべんだあ/あざれあ”には露天風呂やジムがあったのが良かったかなあ。水平線を眺めながら浸かる、海の上の露天風呂は格別でした。
商船三井フェリーの「大洗(茨城県)⇒苫小牧」の“新造船さんふらわあ さっぽろ”にもサウナ付きの大浴場はあります。
まとめ
「新潟⇒小樽」「大洗⇒苫小牧」の両方のフェリーに乗ったことがある僕からお伝えできることは……
- 「とにかく安く北海道までフェリーで行きたい!」という方
新潟港まで下道で行けば、かなり北海道までの移動費を節約することができるはずです - 「とにかく効率的に時間を使って北海道ツーリングを楽しみたい!」という方
北海道ツーリングの初日を満喫するならフェリーの運行ダイヤに注目です!
- 「出発港までさくっと気楽に行きたい」という方
- 「仕事終わりにその足で深夜発のフェリーに乗り込みたい」という方
これから北海道ツーリングに行く方の参考になれば嬉しいです!
お互い北海道ツーリングを楽しみましょうね!
▼新日本海フェリーの「新潟⇒小樽」航路に興味がある方
次の記事へ>>>【北海道ツーリング】「新潟⇒小樽」新造船フェリー(らべんだあ/あざれあ)を徹底解説!
▼商船三井フェリーの「大洗(茨城県)⇒苫小牧」航路に興味がある方
次の記事へ>>>【北海道ツーリング】「大洗⇒苫小牧」フェリーを徹底解説!(乗船方法から船内設備まで)
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