この記事では、素敵な写真が撮れる「超広角レンズの使い方(コツ)」をご紹介します。
超広角レンズに慣れていない方は、広範囲が写ってしまうことでイマイチな写真になってしまいがちですよね。
少なくとも僕はそうでした。まったく使いこなせなかったんです。
なので、僕が調べて、実践して、見つけた超広角レンズのコツをお教えしますね。
このコツを知っているだけで超広角レンズで撮ったあなたの写真が変わりますよ。
超広角レンズのコツ1・被写体に思い切って近づく
超広角レンズは人間の視野よりも広い範囲が写るレンズです。
想像以上に何でもかんでも写るから困ってしまうかもしれません。何も考えずに撮影すると被写体が小さくなってしまうし、背景に埋もれてしまいますからね。
なので、撮りたい被写体を見つけたらいつもより近づいて撮影するように意識しましょう。
レンズが当たりそうなくらい被写体に近づいて撮ったほうがいい写真になることがよくあります。
超広角レンズを使っているときは足で移動するのが重要。ぜひ一歩前に進んで撮ってみてください。
超広角レンズのコツ2・カメラの構え方を変えてみる
超広角レンズは、ポジションやアングルを変えるだけで撮れる写真が大きく変わります。
僕のお気に入りは地面スレスレから上に煽って撮影すること。この構え方は、「ローポジション、ローアングル」と言ったりもします。
超広角レンズの特徴を出しやすい撮り方だと、個人的に思っています。
カメラの構え方は「ポジション」と「アングル」の組み合わせです。
- ポジション:カメラを構える位置のこと
→ 一般的に普段の目線よりも高い場所から撮ることを「ハイポジション」、目線よりも低いところから撮ることを「ローポジション」と言います。
- アングル:カメラを構える角度のこと
→ 水平方向に対して、カメラを上に煽って撮影する場合は「ローアングル」。下に向けて撮影する場合は「ハイアングル」です。
一番わかりやすい例で言うと、「ローポジション、ローアングル」は空を広く写しやすいですね。
どーんと青空が広く写った写真は見てて気持ちいいもの。超広角レンズなら視界以上に空を広く写るので、気持ち良さも倍増です。
超広角レンズを使用する時はポジションやアングルを積極的に変えてみてくださいね。
「どんなポジション、アングルで撮ればいいかな?」
と思った方は、ぜひ「ローポジション、ローアングル」を一度試してみてください。
超広角レンズのコツ3・主題を明確にする
「超広角レンズのコツ1・被写体に思い切って近づく」でもお話しした通り、超広角レンズは何を撮っているのかあいまいになってしまいがちなレンズです。
その一つの方法として、被写体に思い切って近づくというコツを先にご紹介しました。
ただ、近づけない被写体もあるでしょうし、近づくと構図が変になってしまう場合もあると思います。
そんな時は一旦落ち着いて被写体を観察することにしています。
この質問の答えをゆっくり考えてみるのです。すると、主題が明確になってきます。
あとはその主題が埋もれず、きちんと写るように気をつけて撮るだけです。
と思う方もいらっしゃると思います。
あくまで僕がやっている方法ですが、とにかくファインダーを覗きながら動きまわっています。
周りの余計なものが写り込まないアングルや被写体がカッコよく写る角度を全力で探すのです。しゃがんだり、カメラを持った手をぐっと上に伸ばしてみたり、地面スレスレから煽ってみたり……
僕は素人なので頭の中でイメージできることなんてたかが知れています。だから、とにかく自分の足を使って試すしかないと思っています。
超広角レンズが写す広い絵にひるまず、主題を意識して撮ってみるといつかきっと素敵な写真が撮れますよ。
上の写真を例にお話しすると、僕は「まっすぐな道」と「青空」を撮りたいと思いました。なのでバイクは小さくてもいいのです。
ファインダーを覗きながら動いた結果、斜めのほうが道がまっすぐ続いている感じがよく出てる気がしたので、この構図で写真を撮りました。
他人から見たら上手い写真ではないかもしれません。でも、「そんなことを考えながら撮ったなあ」というのは僕がずっと覚えていますし、自分なりに当時の気持ちは込められた気がするので、それでいいと思っています。
超広角レンズのコツ4・前景を入れる
超広角レンズで撮影した写真がイマイチなのは、無駄なスペースが写り込んでいるからかもしれません。
広範囲が写ってしまうので、どうしても空白の(何もない)スペースができがちですからね。
例えば、何もない地面が広く写りこんでいたら微妙な写真になってしまいますよね。
そんなスペースを前景で埋めるといいかもしれません。もっと具体的に言うと、前に置く被写体を見つけるのです。
そうすると無駄なスペースが減るし、主題がより引き立ちます。
主題が引き立つと、写真自体も見栄えが良くなります。
超広角レンズのコツ5・地面を切ってみる
超広角レンズは広い範囲が写るので、地面もたくさん写ってしまいます。
地面を主題にしたい場合はいいのですが、例えば道路や床など意味のないものは極力構図から外すように意識するといいかもしれません。
上の例はバチカン市国のミュージアムで撮った写真です。天井がとても綺麗だったので、床を極力切るようにしました。
まとめ
- 被写体に思い切って近づく
- カメラの構え方を変えてみる
- 主題を明確にする
- 前景を入れる
- 地面を切ってみる
「超広角レンズって難しいなあ……」と感じたらぜひ試してみてください。
お互い素敵なカメラライフを送りましょう!
超広角レンズを試してみたい方へ
超広角レンズは安いものでも5万円を超えます。普段の買い物としては高いですよね。だから、「買った後で後悔……」なんて絶対にしたくないわけです。
失敗しないために事前にできることは、一回試してみること。
カメラやレンズのレンタルサービスを上手く活用するのも選択肢としてはありです。
例えば、Rentio(レンティオ) ならマイクロフォーサーズ規格の超広角レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 」を3泊4日、¥6,980でレンタルできます。
「海外旅行だけ」、「北海道ツーリングだけ」などイベントに合わせて上手く利用すると節約になるかもしれませんね。