この記事では、「超広角レンズの魅力」をご紹介します。
レンズ交換ができるカメラをお持ちの方は、レンズの値段を見て驚いた経験があるのではないでしょうか?
そう、カメラのレンズは値段が高い。だからこそ、どのレンズを買えばいいかすごく迷いますよね。
でももし、あなたが旅好きな方ならば、超広角レンズはとてもいい選択になるはずです。
これから旅が大好きな僕が、超広角レンズを使って感じたことを素直に書いていきますね。
興味がでたら一度使ってみてください。きっと旅も写真も今までより楽しくなりますよ。
超広角レンズってなに?
超広角レンズとは、一般的に35mm(フルサイズ)換算で24mm以下のレンズをさします。
※厳密な定義はありません
画角はセンサーサイズによって異なるので、APS-C機だと16mm以下、マイクロフォーサーズ機だと12mm以下のレンズが超広角に分類されますね。
という方は「めちゃくちゃ広い範囲が写るレンズ」と考えていただければ間違いはありません。
例えば、下の写真はマイクロフォーサーズ機の7mmで撮影しました。かなり広い範囲が写っていますよね。
超広角レンズの魅力はこれ!
視野より広い範囲が写る
先ほど「めちゃくちゃ広い範囲が写るレンズ」と書きました。
超広角レンズを使えば、人間の視野よりも広い範囲を写すことができます。
もともと僕は旅先の広大な景色を上手く写すことができませんでした。
と言われればそれまでなのですが、標準レンズだと広大な景色も小さく切り取られてしまうんですよね。
帰ってから写真を見返すも、あの時見た景色や感動がまったく写っていなくてがっかりしていました。
でも、超広角レンズを持つようになってから僕の写真に変化が生まれます。
人間の視野よりも広い範囲が写るので、僕のような初心者でも広大な景色を写真に収めることができるようになりました。
目の前に広がっていた風景が超広角で撮った写真を見ることで鮮明に蘇るのです。
これは旅好きにはたまらない。旅の記憶を色褪せさせることなく保存できるわけですからね。
屋内での撮影が楽しくなる
超広角レンズが持つ広い範囲が写るという特徴は、屋内での撮影でも活用できます。
ただ広い範囲を撮るだけなら標準レンズでも可能です。後ろに下がって距離をとればいいのです。
でも、それができない状況って意外と多いですよね。一番困るのが屋内です。
後ろに下がりたくても壁があればそこまでですから。
その点、超広角レンズならパッと構えるだけで屋内を広々と写すことができます。
旅先で泊まった部屋も全体的に写すことができるので、旅の思い出として貴重な写真になりますよ。
奥行きのある写真が撮れる
超広角レンズの特徴として「パース(パースペクティブ)」という言葉があります。
撮影した写真が端から真ん中にかけて、すぼむように収束していく効果のことです。このすぼみの度合いは広角になればなるほど強くなります。
上の写真では真っ直ぐに立っているはずの街灯が少し斜めになっていますよね。これがパースです。
パースの効果を上手く利用すると写真に奥行きが生まれます。
上の写真を例にお話しすると、手前に街灯が大きく写っていて、遠くに塔が小さく写っていますね。なんだかすごく距離があるように感じませんか。
実際は写真で感じるほど遠くはないです。超広角レンズの力で奥行きが表現されているのです。
僕はツーリング写真にも超広角レンズを活用しています。
上の写真では木が覆いかぶさった道の雰囲気がよく出たと思っています。
自分の体の一部を登場させてリアリティを演出
超広角レンズの広い範囲が写るというのは、近くの物も写真に入れやすいということです。身体の一部も例外ではありません。
自分の手や足を写真に入れ込むと「そこに自分がいた感」を演出できると、僕は感じます。
まさに旅をしている自分を写真という媒体を使って保存するイメージです。
超広角レンズの魅力を紹介している記事はインターネット上にたくさんありますが、自分の手足を入れられることを魅力として取り上げているものは少ないですね。
当たり前ですよね。写真を作品と考えるなら、自分の身体の一部が写ってしまうなんて普通は失敗作です。
でも、僕は旅の記録としても写真を活用したいと考えています。
写真を見て、その当時の思い出や気持ちを鮮明に思い出せたら素敵だしお得じゃないですか。
僕自身がやっているから知っているのですが、写真に自分の身体の一部が写っていると当時のことを思い出しやすいです。
着ている服、履いている靴なんかも重要な情報になったりしますよ。
ただ、身体の一部だけで画角を占領してはいけません。周りの景色も一緒にたくさん写っていないと意味がありませんよね。
だから広範囲が写る、超広角レンズがいいのです。
僕が使っている、おすすめの超広角レンズ
僕はオリンパスのOM-D(E-M1)を使用していますので、マイクロフォーサーズ規格の超広角レンズ「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0」を愛用しています。
※本記事に掲載した写真は全てこのLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0で撮影しています
広角端が7mm(35mm換算では14mm)なので、超広角の中でもさらに広い範囲が写るレンズです。超々広角という表現がふさわしいかもしれません。
撮影した写真を見るとわかりますが、超広角領域での1mmの差は非常に大きいですからね。
広角端7mmの魅力と価格が決め手で、僕はこのレンズを買いました。コストパフォーマンスに優れる一本です。
少々高い買い物ですが、使い始めたらお値段以上の価値に気が付きますよ。
旅と写真は密接に関係しています。
超広角レンズはあなたの旅をきっとより楽しく、そしていつまでも鮮明に記録してくれますよ。
お互い旅のワクワクを写真に収めましょう!
超広角レンズを試してみたい方へ
超広角レンズは安いものでも5万円を超えます。普段の買い物としては高いですよね。だから、「買った後で後悔……」なんて絶対にしたくないわけです。
失敗しないために事前にできることは、一回試してみること。
カメラやレンズのレンタルサービスを上手く活用するのも選択肢としてはありです。
例えば、Rentio(レンティオ) ならマイクロフォーサーズ規格の超広角レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 」を3泊4日、¥6,980でレンタルできます。
※現時点では、僕が使用している「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0」は対象になっていないようです
「海外旅行だけ」、「北海道ツーリングだけ」などイベントに合わせて上手く利用すると節約になるかもしれませんね。