この記事は、僕が考える「コーヒーとの付き合い方」についてご紹介します。
牧田善二医師の著書『医者が教える食事術 最強の教科書』をご存知でしょうか。発売8カ月で早くも53万部を突破したベストセラー本です。
この本の中で、缶コーヒーは「健康に悪いことはあってもいいことなど1つもない」「悪魔の飲み物」だと紹介されています。
バイクでツーリングに出かけた先で缶コーヒーを飲みながら休憩する……そんな時間に大いなる幸せを感じていた僕にとって、これは非常にショックな内容です。いや、ショックなのは僕だけではないはず。
でも、ショックを受けてばかりはいられません。大丈夫です、このピンチをチャンスにする案を考えました。
缶コーヒーはここぞという時だけにして、普段は本格コーヒーを楽めばいいんです。
なぜ缶コーヒーが悪魔の飲み物なのか?
そもそも、なぜ缶コーヒーが悪魔の飲み物と言われるのか、『医者が教える食事術 最強の教科書』を引用しながら説明しますね。
まず、牧田善二医師は、身体のいろいろな不調の根本原因は、「血糖値」にあると仰っています。
ビジネスパーソンを悩ませる病気や不調の9割以上は血糖値の問題です。血糖値が高いこと、あるいは急激な上昇下降を繰り返すことが、私たちの体に想像以上のダメージを与えます。
引用元:「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二
この前提のもと、僕たちが何気なく口にしている「缶コーヒー」が血糖値を急上昇させる飲み物としてあがってくるのです。
缶に限らずペットボトルも同様ですが、そうしたものに入った「コーヒー飲料」は、カフェで売られているいれたてのコーヒーとはまったくの別物。「砂糖の塊が解けた液体」に過ぎず、健康に悪いことはあってもいいことなど1つもないからです。
引用元:「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二
と思いますよね。僕もそう思いましたが、真実を知ると納得でした。
この本によると、あるコーヒー飲料(500mlのペットボトル)には、角砂糖にして、なんと11個分相当が含まれているらしいのです。
あー、マジですかと。その商品は僕もたまに飲んでるぞとね、なったわけですよ。角砂糖11個分とは驚きです。
誰もが知っている代表的な缶コーヒーにも約3個の角砂糖に相当する糖質量が含まれているそうです。
まさに「砂糖の塊が解けた液体」、体に良くはないですよね……
缶コーヒーといえば、ツーリングだけではなく仕事前など習慣的に飲む方は多いのではないでしょうか。缶コーヒーを飲むとなんとなく頭が冴えるような気がしますよね。
どうもそれは、血糖値がぐんと上がった結果、セロトニンやドーパミンなどの脳内物質が分泌されて一時的にハイな気分になるだけのようです。
そう、あくまで一時的なのです。その後が怖い。
ごはんやパンにも糖質は含まれていますが、固体は胃の中で消化するに時間がかかるので血糖値の上昇は比較的緩やか。一方で缶コーヒーなどの液体は、胃をすり抜けてすぐに小腸で吸収されるために一気に血糖値が上がります。
そして、血糖値が急激に上昇したことを察知した体は、急激に血糖値を下げようとする。すると、一転して低血糖状態になり、イライラしたり、吐き気や眠気に襲われたりと不快な症状が出るというのです。
たった1本の飲み物が、血糖値を急激に上げ、肥満をつくり上げ健康を害してしまいます。そこには、大量の糖質が含まれているからです。
引用元:「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二
簡単ですがここまでが、「缶コーヒーは悪魔の飲み物」と言われる理由です。
体に良くはなさそうだな、ということがわかりますね。
ツーリング休憩の缶コーヒーはやめられるか?
さて、缶コーヒーが体に悪影響を与えることがわかったところで、「じゃあ、缶コーヒーを飲むのはもうやめよう」となるでしょうか。
真剣に考えてみましたが、僕は缶コーヒーをやめないことにしました。
缶コーヒーを飲みながらバイクを眺める、あの素敵な時間は僕のお気に入りだからです。
なにより、100円やそこらで買える缶コーヒーから醸し出される、あの独特のワイルドさというか素朴さというか、そういうものがバイクに合っていると僕なんかは思うわけです。
そういえば、「盗んだバイクで走り出す〜♪」のサビで有名な尾崎豊の『15の夜』にも、「100円玉で買えぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ」という歌詞がありますしね。
というわけで、僕はバイクでツーリングに出かけたときだけ、缶コーヒーを飲むことにしました。
例えるなら、深夜に食べるラーメンが最高に美味しいのと一緒です。そもそも体に悪いものを適度に嗜むくらいの余裕がないと人生は楽しくないのでね。
とはいえ、健康を考慮すると缶コーヒーを飲む回数自体は減らしたほうが良さそうです。
『医者が教える食事術 最強の教科書』をよく読むと、日常的に缶コーヒーを飲む生活が最も体に悪いようです。
なるほど、そうなると重大な問題が発生します。
そう、僕はもともとコーヒーが大好きなのです。このままだと週末のツーリング以外はコーヒー難民になってしまいます。
では、どうすればいいのか。ヒントはこの本の中にありました。
挽き立てのブラックなら十分な健康食品
引用元:「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二
「コーヒー飲料」と「本格コーヒー」は全くの別物だということを、繰り返しお伝えしておきます。
引用元:「医者が教える食事術 最強の教科書」牧田善二
ツーリング以外では、「コーヒー飲料(缶コーヒー)」の代わりに「本格コーヒー(挽き立てのブラック)」を自分で入れて飲めばいいのです。
毎日カフェで本格コーヒーを飲めるならそれもいいですが、カフェのコーヒーは高い。僕はお金持ちではないのでそれはちょっと現実的ではありません。自分で入れましょう。
ツーリング以外はドリップコーヒーを飲む!
ここまでの流れをおさらいします。
- 「缶コーヒーは身体に悪い」という衝撃の事実を知る
- 健康に配慮して缶コーヒーの摂取量を減らすことを決意
- コーヒーが好きなので、ただ減らすだけでは困る
- 代わりが必要だ
- そうだ本格コーヒーを自分で入れて飲もう
本格コーヒーとは、自分でドリップして入れるコーヒーと考えるとわかりやすいです。(注:僕なりの乱暴な定義です)
ただし、ブラックであることが条件です。糖質を避けたいですからね。
実際にやってみて知りましたが、自分でコーヒーを入るのはとてもおすすめです。
なので、最後にドリップコーヒーについて書きますね。
まずは道具からです。
- ドリッパー(コーヒーの粉を入れてお湯をかけるやつ)
- サーバー(抽出したコーヒーを溜めるフラスコみたいなやつ)
- ペーパーフィルター(コーヒーの粉が落ちないようにするやつ)
- 細口のドリップポット(やかん)
- メジャースプーン(コーヒーの量を測るスプーン)
- コーヒー豆もしくは粉
- コーヒーミル(豆を挽くやつ)
道具を安く揃えたい方は100均などを上手く活用するといいですよ。ドリッパーやペーパーフィルターは100均でも買えますからね。
豆ではなくて粉のコーヒーを買えば、ミルはなくても大丈夫です。
ただ、入れる直前に豆をミルで挽いたほうが段違いにコーヒーは美味しいです。これは誰もが体感できるレベルの違いなので体感してみてください。
豆の状態なら粉の状態より長く保存ができますよ。僕は豆を密閉して冷凍庫で保管しています。(挽く前に常温に戻した方がおいしいコーヒーになります)
また、ドリップポットがなくてもコーヒーは入れられますが、個人的には必需品だと思います。
理由は、2つ。
- コーヒーを入れるのが楽しくなる
- コーヒーが美味しくなる
と思うかも知れないですが、美味しくなります。
ポットを使って初めてコーヒーを入れた時、僕の妻も「あ、いつもと香りが違う。美味しいね。」って言ってたので僕の個人的な感想ではない、はずです。
缶コーヒーはここぞという時だけにして、普段は本格コーヒーを楽しもう!
これが僕の結論です。
のんびりコーヒーをドリップする時間はいいものですよ。
ツーリング先で缶コーヒーを飲みながら、自分のバイクの周りをぐるぐるする時間も最高です。
お互い両方の良い所取りをして、バランスよく楽しみましょう!
本記事で登場したもの
- 医者が教える食事術
- ドリッパー
- コーヒーサーバー
コーヒーミルとドリップポットはニトリで買いました。どちらも1,000円程度です。
ペーパーフィルターは100均。コーヒー豆はカルディで買っています。
これだけで十分美味しいコーヒーが入れられますよ。