「バイク人口が減少」
「若者のバイク離れが深刻」
現状はバイク乗りにとって望ましい状況ではないかもしれません。
ただ、僕はそんなニュースを見ても揺るがない、ひとつの考えがあります。
それは、「バイクに乗って旅をすることの価値は上がっていく」ということ。
楽観的な考えかもしれませんが、もし共感いただけるならバイクに乗ることがもっと楽しくなるはずです。
僕が思ったことをそのまま書いているので、なんの保証もありません。
ただ……
「そんなことを考えているやつがいるのか」
「こうやって考えると、今後もバイクに乗りたくなるな、楽しみが増えるな」
という観点で読んでいただければ幸いです。
モノよりコトに価値を感じる時代
先日、このようなツイートをしました。
僕が買ったのはバイクではなく「バイクで旅をする価値」だと思っています。
バイクに乗るにはそれなりのお金が必要。それを「バイクそのもの」より「バイクのおかげで得られたもの」に払ってると考えると納得、というか得してる。だって、プライスレスなものをたくさん得られてるでしょ?— ぺけらいふ (@pekelife_jp) 2018年6月30日
すると、このツイートには、1,447いいね、383リツイート(2018/7/4現在)の反応をいただけたのです。
コメントや引用リツイートも多数で、いずれも「共感した」という内容でした。
つまり、「モノよりコトに価値を感じる人が多くいる」ことがわかったんです。
ツイートの例にすると、「モノ = バイクそのもの」よりも「コト = バイクで旅する価値(経験)」に該当します。
そして僕は、この傾向が最近、強くなってきている気がしています。
モノで幸せになる時代は終わり?
今後は、可視化された「資本」ではなく、お金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界に変わっていくことが予想できます。
引用元:「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」佐藤航陽
少々バイクとは離れた話題になります。なぜ僕が「バイクに乗って旅をすることの価値は上がっていく」と考えているかに繋がるお話ですので、少々お付きあいください。
これまでは、物質的なモノから幸せを得る時代だったと思うんです。
ひと昔前は「若者のクルマ(バイク)離れ」なんて言葉はなく、パソコンや携帯電話、DVD、iPodといったものが次々と登場していく時代。
「そんなん欲しいに決まってるし」
「モノを買うためにはお金がいるし」
という流れが主流だったのではないでしょうか。
「それが悪い」と言いたいわけではありません。
「そのときと比べると、今って明らかに変わってきてるよね」
という変化(時代の流れ)に注目したいのです。
じゃあ、今はどうなのか?
僕も含めて、生まれたときからある程度のモノが揃っていた世代は、あまりモノに執着がないと言われます。
僕もそれには納得です。
ただ、僕の世代に限らず、モノに執着しない人が増えているように思います。
「クルマ(バイク)離れ」と言われるのもそうですし、最近では「ミニマリスト」(モノをあまり所有せずに生活するスタイル)がメディアで取り上げられるのも、その実例だと言えますね。
「ミニマリスト」は極端な例だとしても、最近「断捨離」をしてモノを減らした方も多いのではないでしょうか?
つまり、「物質的なモノから幸せを得られる時代は終わりつつある」と思うのです。
じゃあ、今後どうなっていくか。
先ほど、僕のツイートを例に出したように「モノではなくコトが重要になってくる」のではないかと。
コトって具体的になんなのかというと……
僕は、「感情(共感とか)」、「信用」、「経験」だと思っています。
僕は学者や評論家ではないので、実際に体験していることを例に話を進めていきますね。
これは、最近のSNSで考えるとわかりやすいと思うんです。
いま流行りのInstagram(インスタグラム)ですが、「インスタ映え」という言葉が2017年の流行語大賞に選ばれました。
「インスタ映え」とはインスタグラムに写真をアップロードしたときに映える(目立つ)という意味ですが・・・
とどのつまり、みんなに共感(感情)して欲しいんですよ。
SNS上で、たくさん『いいね』が欲しいわけです。
これって僕がさっきお話しした、「物質的なモノから幸せを得られる時代は終わりつつある」、「感情、信用、経験が重要になる」ということの好例ですよね。
もっと言うと、『いいね』がたくさんもらえる人間には、フォロワーという形で「信用」が貯まります。
この時点でその人にはそれ相応の「経験」が伴っているはずです。
なんの経験もない普通の人間に『いいね』もフォロワーも付くはずがないからです。
例えば、そんな信用のある人が「個展を開催したいから支援して!」とSNSで発信すると、「あの人が個展をするなら、ちょっと(100円とか1,000円とか)支援してみよう」という人が出てきます。
一種のファンクラブみたいなものだと考えればわかりやすいかもしれません。
その方法として有名なのが「クラウドファンディング」ですね。
もちろん、信用が蓄積されていない「その辺にいるただのおじさん」が同じことをしても、支援なんてしてもらえるはずがないということは、容易に想像できます。
こんな風に「共感」や「信用」がお金に変わる仕組みがすでにできあがっているんですね。
これは、SNSを切り口にしたほんの一例です。
このような例を目の当たりにして今後、感情、信用、経験が「価値」として重要なポジションについてくると考えるのは、別に不自然なことではないかなと思います。
むしろ、ある意味「お金より安定している」と言えなくもない。
経験から得たことは奪われないですし、使ってもなくならないですからね。
もはや、「価値」を保持する方法がお金である必要がないってこと。そういう時代がきているってことです。
新しい「経験」をするなら「旅」が簡単
少し話が長くなってしまいましたが、僕の言いたいことは「これからはモノじゃなくて、感情、信用、経験のようなコトが重要な時代がくるぞ!」ということです。
でも、感情や信用ってイメージが湧きづらいですよね。
経験ならどうでしょうか?
ちなみに、こんなデータがあります。
世界各国で世論調査を行っているギャラップによると「年収が2万5000ドル以上の人は、モノを買うよりも“経験”したほうが、幸福度が2~3倍も高くなる」というデータがあります
引用元:「幸福の習慣」トム・ラス、ジム・ハーター著 森川里美訳
さて、新しい経験をするのに、手っ取り早くて簡単な方法がありますよね?
やろうと思えば明日にでもできることですよ。
そう、「旅」です。
ちょっと話が飛躍しているように思いますか?
いえいえ、旅は最終的に「感情」や「信用」にも結びつくという点で、これからとても重要なポジションにある「経験」だと言えます。
旅は非日常。
新しい経験の宝庫です。
例えば、SNSを覗いてみると「ハワイに来てます♪」とか「沖縄で豚足食べてます!」といった、旅の報告に溢れていると思いませんか?
そして、そういう投稿には『いいね』が付きやすいですよね。
旅先の景色は非日常で、私たちはそれが素敵なことだと知っているからです。
だから「共感(感情)」する。
また、旅によく行っている人はそれだけ「経験」があるということですから、少なくとも旅に関することについては「信用」できる。
これから価値の中心になる経験、感情、信用のすべてが「旅」には詰まっているんです。
もう一つ例を挙げてみますね。
子供の頃に家族と行った旅行の思い出のほうが、モノを買ってもらった思い出よりずっと記憶に残っていると思いませんか?
「旅」は、もともと私たちにとって価値のあるものなんですよ。
でも、今までは圧倒的なモノによって霞んでいました。
そのモノの魅力が失われてきた今、「旅」の良さが際立ってくる時代に突入するはずなんです。
だから、僕は「旅」の価値は、これからどんどん上がってくると考えています。
旅とバイクを楽しむ人口は増える!
僕が冒頭で書いたのは「バイクに乗って旅をすることの価値は上がっていく」ということでした。
「旅」の価値がこれからどんどん上がってくることに関しては、ここまで書いてきた通りです。
しかしですよ、みんなが旅をするようになると普通の旅だと物足りなくなると思うんです。
さっきの例で言うと「インスタ映え」しなくなるかも。
旅をするとなったら移動手段として、何を思い浮かべますか?
おそらく多くの人は、クルマだと思うんですよね。
あとは、バスとか飛行機とか電車かなと。
で、そんな多くの人が思い浮かぶものに価値はないわけです。
ここまできて、ようやく登場するのが、
- バイク
です。(お待たせしました)
バイクが今以上に、旅をするツールとして重要な選択肢となるのではないかと、僕は思っています。
「欲しいから」ではなく「みんなと違う旅がしたいから」、モノではなくコトを目的としてバイクを買う人が増えるのではないかと考えています。
身体をむき出しで移動することで、五官をフルに活用して「旅」を満喫できる。
機動性も抜群で、クルマより非日常感を演出できる。
生身のまま時速100キロで走るなんで非日常以外の何物でもないわけですよ。
それだけじゃなくてバイクなら、
- 人との出会いがあります
- リフレッシュできます
- グルメを堪能できます
- 絶景を眺められます
- 一人の時間も楽しめます
- 機動性も抜群です
なんてメリットがたくさんあります。
そんなわけで、バイクはこれからどんどん需要が増えてくると思うんですよね。
人口の減少があるので、総数としてバイク人口が歴代のピークを越えるとまでは言わないですが、比率は上がってくるのではないかなと。
バイクには多少の危険があるとしてもです。
だから、僕は「バイクの未来は明るい」と考えているんです。
これは僕の思い違いでしょうか?
まとめ
「バイク人口が減少」
「若者のバイク離れが深刻」
この事実を知って、「バイクの時代は終わりだ」と考える人もいれば、僕の様に「こんなの表面的なデータに過ぎない。これからはモノよりコトの時代だからバイクはこれからどんどんアツくなる」と考える人もいる。
考え方は自由ですが、どう捉えるかによって人生の楽しみ方は変わってくると思うんです。
きっとバイクの魅力にみんなが気付く時代が来ますよ。
すでにバイクに乗って旅をしている僕たちは時代を先取っていますね!(笑)
そんなポジティブ思考でお互いバイクライフを楽しみましょう(^ ^)
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